研究者 モンゴル

ノロブツェレン・オユンテグシ Norovtseren Oyuntegsh

2002年度 受入支援

1969年、モンゴルに生まれる。1994年、モンゴル国立大学モンゴル研究科修士課程修了。現在、国立ザナバザル美術館学芸員。2002年7月に外務省長期青年招聘事業研究生として来日し、日本語研修を受けた後、美術館の企画運営、展示方法などを研究するため当館に滞在した。


[受入支援] 2002年10月15日〜2003年3月7日

交流活動

当館に5カ月間滞在し、美術館の運営方法などを研修した。ちょうど開催中だった「モンゴル近代絵画展」のギャラリー・トークをしたり、モンゴルの美術についての講座を開催するなど、自国の美術も精力的に紹介した。

活動スケジュール

10月15日
福岡に到着。
10月18日 
福岡県立美術館、福岡市美術館を訪問。
10月 19日 
ボランティア研修旅行に同行し、熊本市現代美術館を訪問。
10月23日 
「小さな交流の会」の日本語講座を受講し始める。
10月26日 
企画ギャラリーで開催中の「モンゴル近代絵画展」のギャラリー・トークをおこなう。(31人参加)
11月29日~12月2日 
「モンゴル近代絵画展」を開催している都城市立美術館を訪問する。
12月3日 
福岡県立美術館で「今泉憲治展」を見る。
12月24日
栗須管理係長に美術館の管理・運営について聞く。
1月7日 
九州大学で、後小路雅弘教授に会う。以後、毎週木曜日に授業を受けることになる。
1月15日、16日 
大分に調査旅行、大分市美術館、別府市美術館を訪問する。
2月22日、23日 
「オユンナさんのモンゴル美術講座」を開講する。
3月7日 
福岡を離れる。

オユンナさんのモンゴル美術講座 ~ザナバザルの仏教美術~

日時/2月22日(土)、23日(日)(計2回)
   毎回午後2時~
会場/あじびホール

1回目 ザナバザルの功績と作品    2月22日(土)
ザナバザルは、1635年に生まれ、活仏シェプツンダンパ1世としてモンゴル仏教を確立した。また、言語学者や詩人、画家、彫刻家としても多くの功績を残した。モンゴルの仏教美術を発展させたザナバザルの輝かしい足跡をたどった。(53人参加)

2回目 17世紀の仏像について 2月23日(日)
ザナバザルは、8基の仏陀像と3種の聖物、すなわち仏像、教典、仏塔を造ったと言われている。菩提塔、執金剛神、金剛界五仏、そして二つのターラ神など、ザナバザルが制作したとされる仏塔や仏像をスライドで見ながら、その芸術性について概説した。(39人参加)