研究者 ブータン

リンチェン・ワンギェル Rinchen Wangyel

2002年度 招へい

1969年、ブータンに生まれる。リグシュン・ロポンに9年間学ぶ(仏教修士と同等)。現在、ドラシャン図書館に勤務している。


[招へい] 2002年6月4日〜2002年7月4日

交流活動

リンチェン・ワンギェルは、タシ・ペンジョールの通訳を兼ねて滞在した。タシ・ペンジョールのトルマ制作を補助し、スタジオを訪れた来館者にトルマについて説明し、質問に答えた。また、ギャラリー・トーク、講座、大学の授業等でトルマのことだけではなく、広くブータンの社会や文化などを紹介した。

おもな活動

6月4日 
福岡に到着。
6月5日 
交流スタジオでトルマ制作の準備にかかる。
「第2回福岡トリエンナーレ」展示会場のアジアギャラリーでトルマを制作しているしているビデオの横にアジア美術館所蔵のブータンの祭壇を展示する。
6月6日 
米や付属の容器の中にバターを溶かして固めた蝋燭、クジャクの羽などを祭壇に供える。そして、タシ・ペンジョールが作ったばかりの小さなトルマを飾る。
6月7日
クジャクの羽が足りないので動物園にもらいに行く。
6月8日 
ボランティア・スタッフとのミーティング。滞在中の活動を説明する。
6月10日
本格的にトルマの制作が始まり、肉付けしたトルマの表面を橙色に着色したバターで塗っていく作業を美術館職員やボランティア・スタッフ、そして一般の来館者が手伝い、その通訳をする。
6月11日 
この日から黙々とタシ・ペンジョールの制作が続き、スタジオを訪れた人たちの応対をする。
6月18日 
筑紫女学園大学で授業おこなう。タシ・ペンジョールが、トルマを作っている間、ブータンの暮らしや僧院についてスライドを見せながら話す。(120人参加)
6月21日 
大小11のトルマが完成し、祭壇に飾る。
6月22日 
午前中にもうひとつ完成したトルマを祭壇に飾り、午後からギャラリー・トークをおこなう。(85人参加)トークの後、スーン・ヴァナラのワークショップに参加、百道浜の海岸で凧を揚げる。
7月1日 
「リンチェンさんのブータン講座 ―ブータンの社会と宗教の役割―」をおこなう。
7月4日 
帰国。

リンチェンさんのブータン講座 ―ブータンの社会と宗教の役割―

日時/7月1日(月)
   午後6時30分から
会場/あじびホール

7世紀にブータンに伝来した仏教が国の宗教として発展していくまでの経緯や、僧院と行政・司法庁が同居したゾンの役割、僧院に入った子供たちの修行と暮らしぶり、さらにブータンの人々の生活と密着した僧院や僧侶の役割などについて概説した。(55人参加)