ザカリア・ビン・オマール Zakaria bin Omar

1967年、ブルネイに生まれる。1999年、スルタン・サイフル・リジャル工科大学を卒業。現在、スルタン・ムハマド・ジャマル・アマル大学に勤務している。
[招へい] 2002年9月4日〜2002年12月3日
交流活動
ザカリア・ビン・オマールは、バティック(ろうけつ染め)の技法を使った絵画を滞在制作した。また、久留米絣や手漉きの紙などの工房を見学したり、日本の伝統工芸に触れた。特に甘木絞りの制作を体験したことが、自国で草木染めの方法を復興させようとする契機となった。さらに地元のろうけつ染め作家や教え子達とも交流をはかった。
活動スケジュール
9月 4日 家族とともに福岡に到着。
13日 「アジアフォーカス・福岡映画祭2002」のオープニングに出席する。
14日 あじびホールでボランティア・スタッフに滞在中の活動予定を説明する。
18日 福岡市美術館を訪問する。
27日 甘木、秋月を訪問。甘木市民センターで甘木絞りの講座を見学する。甘木絞りの復興に努める柳原嘉子氏の指導を受ける。
28日 福岡在住の美術作家、藤浩志氏のスタジオを訪問する。
31日 春吉中学校の生徒たちが総合的な学習の時間「知っとうね、福岡博多」で交流スタジオを訪問。自国のことや制作中の作品について説明したり、和紙を使ったバティックの制作を指導する。(8人参加)
10月 7日 八女の伝統工芸を見学。久留米絣の野村織物のほか、紙漉や竹細工工房などを訪問。
8日 九州産業大学を訪問。今泉憲治教授の案内で授業を見学する。
19日 ボランティア研修旅行に同行し、熊本市現代美術館を訪問する。
11月 2日 「ザカリアさんのバティック(ろうけつ染め)講座」を実施する。(10人参加)
11日 ろうけつ染め作家、安仁屋住江氏宅を訪問。アトリエに数日通い、ろうけつ染めの絵画を制作する。
16日 交流スタジオで、博多小学校の児童と「ブルネイの伝統芸術にふれよう!」をおこなう。(18人参加)
30日 「第4回アーティスト・イン・レジデンスの成果展」オープン。ギャラリー・トークをおこなう。(53人参加)
12月 3日 帰国。