キム・ヨンジン Kim Youngjin
961年、韓国、釜山に生まれる。1992年、弘益大学大学院彫刻科終了。1994-95年、ニューヨークに滞在し、PS-1インターナショナル・スタジオ・プログラムに参加。1995年、「アジア現代作家シリーズⅨ-キム・ヨンジン展」(福岡市美術館)を開催。「第3回アジア太平洋トリエンナーレ」(クィーンズランド美術館、オーストラリア)をはじめ多くの国際展で活躍している。
[招へい] 2000年5月8日〜2000年8月8日
滞在期間
福岡に住んでいる世代の異なる女性229人を撮影してビデオインスタレーション「ブランコ-母の鏡」を滞在制作した。それはモーターでスイングするブランコに、四方に向けた4台の小型ビデオプロジェクターを置いて、それぞれ4面の壁に女性がブランコに乗っている映像を映し出すというものだった。また、アジア美術館1階に設置しているインフォメーションテレビの映像ソフトを制作。地元の人たちに出演してもらい、刺繍をしているさまざまな手をビデオ撮影した。さらに、福岡市内の小学校に出向いてワークショップをおこなった。水滴を拡大投影させたりして、子どもたちに新しいアートの発見を示した。滞在中の活動は、多くの人たちを巻き込んだものとなった。
おもな活動
5月8日
福岡に到着。
5月13日
あじびホールでボランティア・スタッフに滞在中の活動予定を説明。担当ボランティア・スタッフが決まる。
5月16日
アートスペース獏で開催された「佐々恭子展」のオープニングのパフォーマンスを観賞。
5月31日
交流スタジオで滞在制作作品「ブランコ」のビデオ撮影をおこなうための準備をする。
6月6日
ビデオ撮影を開始。7月末まで続け、福岡に住んでいる世代の異なる女性229人を撮影した。
6月19日
福岡市長を表敬訪問。
7月10日
彫刻家の伊藤和也氏と「ブランコ」の設営について協議。
7月13日
西高宮小学校でワークショップを開催。
8月2日
アジア美術館1階に設置しているインフォメーション・テレビの映像ソフトを制作。NHK福岡放送局のスタジオで刺繍をしているさまざまな手を収録する。
8月3日
あじびホールで開催されたインドネシアの美術作家、クリシュナ・ムルティの講座を聴く。
8月8日
帰国。