招へい 日本

杉原信幸×中村綾花 Sugihara Nobuyuki×Nakamura Ayaka

2024年度 招へい

杉原信幸 1980年長野県生まれ
中村綾花 1982年沖縄県生まれ
2024年 「東海岸大地芸術祭2024」(白守蓮観光公園、台湾)
2023年 「あからがしら」なら歴史芸術文化村AIR 成果発表展(なら歴史芸術文化村、奈良)
2023年 「祖先の道」(Museum of Asian Art、クアラルンプール)
2022年 「うつろを編む」瑞雲庵における若手創造者支援事業・公益財団法人西枝財団助成(瑞雲庵、京都)

ポートレート撮影:Luke Liu


[招へい] 2024年10月8日〜2024年12月25日
杉原信幸公式ウェブサイト
中村綾花公式ウェブサイト

杉原信幸×中村綾花公式インスタグラム

信濃の国 原始感覚美術祭

これまでの活動

杉原信幸は、2010年より「信濃の国 原始感覚美術祭」を毎夏主催し、2019年ACCフェローシップでは台湾原住民を、2022年文化庁新進芸術家海外研修員としてはインドネシア、マレーシア、シンガポールの先住民をリサーチした。その杉原信幸と、イチゴ農家を経て帽子作家になった中村綾花が暮らす長野県の安曇野には「お船祭り」が伝わっており、海の民、安曇族が住んでいる。
福岡でのレジデンスでは、祖先の渡った海の道を辿るように、安曇族の祖である安曇磯良が祀られる志賀島の志賀海神社を訪れる。志賀島から伸びる海の中道の浜で貝殻を拾い集め、貝殻の船と安曇磯良の面を作り、貝殻の船の前でパフォーマンスすることで、海の民、安曇族の旅した船の記憶を呼び覚ます。

《あからがしら》2023年
《貝殻の舟-波の歩行》2022年
《アルプスの玻璃の方舟》2021年 ©杉原信幸
《鮭皮の舟-シナヌ、マラプト・ネ》2020年
《貝殻の舟―チプ、アヨロ》2019年

交流日記

11月16日 作品制作

志賀海神社近くの海岸で拾ってきた海綿を、黙々と膠(にかわ)で繋ぎあわせる作業を行った。

11月15日 ワークショップ「漂流物で船を作ろう!」(福岡アジア美術館)

舞鶴小学校児童に過去作品や今までの活動を紹介した後、7階のアートカフェに移動し、志賀島周辺の漂流物と児童や先生が集めた自然の材料を使って舟をつくるワークショップを行った。

11月7日 作品制作

拾ってきた貝を膠(にかわ)で繋ぎあわせる作業を行った。

10月25日 福岡アートツアー

まず最初に九州産業大学芸術学部、九州産業大学造形短期大学部を訪問。学内の設備やスタジオの様子を見学。九州産業大学美術館で「牛島智子 ホクソ笑む 葉緑素」を鑑賞した。その後、art space tetraで「点点刺繍絵展『philosophie』」を鑑賞し、在廊中だったアーティストと交流を深めた。アートスペース貘では「酒井忠臣展」、ギャラリーEUREKAでは「和田千秋展」を鑑賞した。

10月22日 筑後地方リサーチ

藍染手織りの久留米絣を製造販売する藍染絣工房山村健に訪問し、5代目となる山村研介氏から藍染から織まで久留米絣の制作のプロセスを教わる。その後、い草を育て掛川織「花ござ」を専門に作る工房大木を訪問。福岡で最後の1組になった生産者兼職人の広松夫妻から花ござ製作に込めた思いを伺い貴重な手織り機も見せていただいた。

10月19日 博多灯明ウォッチング

作家がデザイン・準備した灯明「遣唐使船波図灯明」がフェスタススクエア(ホテルオークラとリバレインセンタービルの間の小路)に展示された。

10月14日 キックオフ・トーク
(Artist Cafe Fukuokaコミュニティスペース)

台湾や日本で制作した過去作品紹介をし、作品制作をする土地で文化に出会い人々とともに作品制作をして話を聞いたり、祭りに参加したりしてインスピレーションを得ることを大事にしていることを語った。福岡では志賀島で安曇族の祖である安曇磯良のリサーチを行い、貝殻の船と安曇磯良の面を作り、最後にパフォーマンスをすることを語った。

10月8日 Artist Cafe Fukuoka入り

Artist Cafe Fukuokaであじびの学芸員とコーディネーターを交えたガイダンスを行い、その後施設内を見学した。