招へい インドネシア

レガ・アユンディア・プトゥリ Rega Ayundya Putri

2024年度 招へい

1988年生まれ、インドネシア在住
2023年 「Voice Against Reason」Museum of Modern and Contemporary Art in Nusantara (MACAN)(ジャカルタ、インドネシア)
2023年 「黄金町秋のバザールKoganecho International Artist’s Network 2023 誰も知らないアーティスト」黄金町エリアマネジメントセンター(神奈川)
2022年 「Membelah dan Menyatu」Soemardja Gallery(バンドン、インドネシア)
2020年 個展「Debu」Can’s Gallery(ジャカルタ、インドネシア)

ポートレート撮影:Bayu Rizki Maulana
 
※本アーティストは「令和6年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス型地域協働支援事業」によって招聘しています。


[招へい] 2024年7月8日〜2024年9月30日
レガ・アユンディア・プトゥリ公式ウェブサイト
レガ・アユンディア・プトゥリ公式インスタグラム

これまでの活動と、福岡での予定について

 14匹の猫の親として、またアーティスト、講師としてインドネシアのバンドンを拠点にしている。視覚芸術領域で学士号と修士号を取得したプトゥリにとって、ドローイングはある種の現実逃避である。それは現実世界にひねりを加え、現代文化の雑音に抗う個の空間を創出することでもある。近年はスペキュラティブ・フィクションと廃棄物問題にアプローチしている。
 今回の滞在制作では、お気に入りのアニメ作品のひとつ「攻殻機動隊」から着想を得て、架空のディストピア的未来にある福岡を作品化する予定である。

《Am I Missing》2019-2020年
《カラ動物博物館》2023年 Image courtesy of 黄金町エリアマネジメントセンター Photo by笠木靖之
《Mirageology》2023年 Image courtesy of Museum MACAN. Photo by Museum MACAN.
《Unsound in This Self-Imposed Cell》2021年 Photo by Rangga Kuzuma.

第22回 アーティスト・イン・レジデンスの成果展 空と地のはざまで

《ペロディスカス・サピエンス》2024年 ©長野聡史
《ペロディスカス・サピエンス》2024年 ©長野聡史
《ペロディスカス・サピエンス》2024年 ©長野聡史
展覧会の様子 ©長野聡史
展覧会の様子 ©長野聡史
展覧会の様子 ©長野聡史
展覧会の様子 ©長野聡史

交流日記

9月15日 アート・ラウンド・テーブル
(Artist Cafe Fukuokaコミュニティスペース)

滞在制作作品のイメージマップ、参考にした作品の紹介、久留米市田主丸町で行ったカッパリサーチについて語った。また、人間がカッパのように進化する様子を描いた69枚のドローイングについて語った。

9月14日 第22回 アーティスト・イン・レジデンスの成果展 空と地のはざまで
(Artist Cafe Fukuoka)

オーディオビジュアルインスタレーション《ペロディスカス・サピエンス》を展示した。
©長野聡史

9月13日 展示最終調整

家電に描いたドローイングの微調整や、福岡アジア美術館来館者に描いてもらった「未来のカッパ」ワークシートを展示・調整をした。

9月5日 作品制作

タイルに謎の生物の頭蓋骨のデザインをプロジェクターに投影し、その上から黙々とドローイングを描き続けた。

8月28日 作品制作

リサーチから作品制作へ移行し、集めた家電に人間のような、動物のような、謎の生物のドローイングを描いて制作を進める。

8月17日 柳川市訪問

やながわ有明海水族館で絶滅危惧種の魚の説明を受けながら、有明海に生息するたくさんの魚を見学。その後、柳川古文書館を訪問し地域に残る河童の伝説についてリサーチした。北島米穀店では、柳川雛祭りさげもんめぐりの時しか解放しない古民家を案内していただいた。

8月10日 スタジオ公開
(Artist Cafe Fukuoka)

制作するスタジオをツアー形式で巡りながら、福岡での活動や新作のプランについて話した。

8月3日 ボランティア交流会

案内解説ボランティアによる『アジアンポップ』展のギャラリーツアーの後、グループに分かれて懇親会を行った。

7月27日 久留米市訪問

リサーチのために、河童伝説が残る久留米市田主丸町を訪問。町のあちこちに点在する河童の像を巡る「かっぱガイドツアー」に参加し田主丸町の成り立ちを聞いた。

7月21日 不思議博物館分室喫茶/ギャラリー「サナトリウム」を訪問

館長角孝政氏に病院をコンセプトとしたカフェ・ギャラリーを案内していただいた。

7月17日 アートツアー

九州産業大学芸術学部、九州産業大学造形短期大学部を訪問。学内の設備やスタジオの様子を見学。その後、福岡市美術館でコレクション展を鑑賞。ギャラリーEUREKA、art space tetraをでは在廊中だったアーティストと交流を深めた。

7月14日 キックオフ・トーク マハブブ・ジョキオ/レガ・アユンディア・プトゥリ/安田葉/浦川大志/上村卓大
(Artist Cafe Fukuoka ギャラリー)

捨てられたごみが私たちにどう影響をあたえるかをテーマにしたドローイング、絶滅したものが未来で別の形で復活することをテーマにしたインスタレーションなどの過去作品を紹介した。アニメ「攻殻機動隊」から着想を得て、福岡の人と物のインスタレーションを制作することを語った。また、作品制作で使用するいらない家電回収の呼びかけを行った。

7月9日 Artist Cafe Fukuoka入り

Artist Cafe Fukuokaであじびの学芸員とコーディネーターを交えたガイダンス。その後、施設内を見学。