マハブブ・ジョキオ Mahbub Jokhio
1992年パキスタン・メラブプール生まれ、ラホール在住
2024年 「4 by Four」 (Quddus Mirza企画、Articulate Studio, ラホール、パキスタン)
2023年「BNU グローバル・インパクト・アワード」受賞(ビーコンハウス国立大学、ラホール、パキスタン)
2019年「Partition Perspectives」(Crossings Gallery、ハーバード大学エド・ポータル、オールストン、アメリカ合衆国)
2018年個展「In the City of Lost Times」(The Tetley、リーズ、英国)
※本アーティストは「令和6年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス型地域協働支援事業」によって招聘しています。
[招へい] 2024年7月12日〜2024年9月21日
これまでの活動と、福岡での予定について
日常から歴史、詩学、政治、アート、気候危機などの様々なテーマと様々な素材を通して、イメージの生産と受容について疑問を投げかけてきたアーティスト。その実践にはしばしば皮肉やダーク・ユーモア、自己批判が散りばめられ、現実と魔術的リアリズムを仲介するイメージの力を見極め、解読しようとする。
福岡では、日本の伝統的な鯉のぼりをリサーチし、世界をひとつの家族と捉え、絶滅危惧種の魚をテーマにしたインスタレーション作品を制作する予定。このプロジェクトを通して、日本を含む世界のすでに絶滅した(あるいは絶滅の危機に瀕している)魚たちに意識を向けるとともに、気候危機に対する自然の回復力を表現しようとしている。
第22回 アーティスト・イン・レジデンスの成果展 空と地のはざまで
交流日記
9月15日 アート・ラウンド・テーブル
(Artist Cafe Fukuokaコミュニティスペース)
絶滅した魚をモチーフに一匹一匹デザインの違う99匹の鯉のぼりを制作した過程、これらは追悼の意味があることを語った。
9月14日 第22回 アーティスト・イン・レジデンスの成果展 空と地のはざまで
(Artist Cafe Fukuoka横 名島門前)
インスタレーション《登竜門からの消失》を展示した。
©長野聡史
9月13日 展示最終調整
Artist Cafe Fukuoka横の名島門前にあじびボランティアスタッフと協力して制作した99匹の鯉のぼりを展示した。
9月3日 作品制作
日本に来て初めて鯉のぼりを見て、初めて使うミシンで99匹の鯉のぼりを縫い上げた。
8月17日 柳川市訪問
やながわ有明海水族館で絶滅危惧種の魚の説明を受けながら、有明海に生息するたくさんの魚を見学。その後、柳川古文書館を訪問し地域に残る河童の伝説についてリサーチした。北島米穀店では、柳川雛祭りさげもんめぐりの時しか解放しない古民家を案内していただいた。
8月10日 スタジオ公開
(Artist Cafe Fukuoka)
制作するスタジオをツアー形式で巡りながら、福岡での活動や新作のプランについて話した。
8月3日 ボランティア交流会
案内解説ボランティアによる『アジアンポップ』展のギャラリーツアーの後、グループに分かれて懇親会を行った。
7月21日 不思議博物館分室喫茶/ギャラリー「サナトリウム」を訪問
館長角孝政氏に病院をコンセプトとしたカフェ・ギャラリーを案内していただいた。
7月20日 鯉のぼりと対面
アーティストのオーギカナエ氏から寄贈をうけ、滞在制作作品の重要な要素である鯉のぼりと初対面をはたした。
7月17日 アートツアー
九州産業大学芸術学部、九州産業大学造形短期大学部を訪問。学内の設備やスタジオの様子を見学。その後、福岡市美術館でコレクション展を鑑賞。ギャラリーEUREKA、art space tetraをでは在廊中だったアーティストと交流を深めた。
7月14日 キックオフ・トーク マハブブ・ジョキオ/レガ・アユンディア・プトゥリ/安田葉/浦川大志/上村卓大
(Artist Cafe Fukuoka ギャラリー)
歴史、詩学、政治、アート、気候危機などをテーマにした過去作品(写真、インスタレーション、映像)を紹介した。まるで苦難に立ち向かって上に昇っていく日本の鯉のぼりに興味を持ち、絶滅した魚、絶滅危惧種の魚をテーマにしたインスタレーションを制作することを語った。