アーシム・アクタル Aasim Akhtar

アーシム・アクタルは、日本のファッションデザイナー、テキスタル作家に注目して、日本人の自然観や伝統文化がどのように解釈されているかを研究した。約１カ月にわたる長期の調査旅行をおこない、美術館を訪れたり、ファッションデザイナーにインタビューするなど、精力的な活動をおこなった。

９月５日　
福岡に到着。
９月１３日　
「アジアフォーカス・福岡映画祭２００２」のオープニングに出席する。
９月１４日　
あじびホールでボランティア・スタッフに滞在中の活動予定を説明する。
９月１８日　
福岡市美術館を訪問する。
９月２７日　
甘木、秋月を訪問。甘木市民センターで甘木絞りの講座を見学する。
９月２８日　
福岡在住の美術作家、藤浩志氏のスタジオを訪問する。
１０月７日　
八女の伝統工芸を見学。久留米絣、紙漉、竹細工の工房を訪問する。
１０月１４日～１１月９日　
広島、東京、京都に調査旅行。広島市現代美術館、Bunkamura、ザ・ミュージアム、大丸ミュージアム・東京、東京都現代美術館、東京都写真美術館、東京都庭園美術館、原美術館、東京国立博物館、文化学園服飾博物館などを訪問。また、ファッションデザイナーのヨーガン・レールにインタビューし、三宅一生の事務所を訪ねる。
１１月２１日、２８日　
「アーシムさんのパキスタン美術講座」を開講する。
１２月２日　
帰国。

日時／１１月２１日（木）、２８日（木）（計２回）
　　　毎回午後６時３０分～
会場／あじびホール

１回目　多様な類似性　　　　１１月２１日（木）
パキスタンは、１９４７年に建国され、１９７１年には東パキスタンがバングラデシュとなった。パキスタンの地理、歴史について概説した後、自ら撮影したスライドで、パキスタンの風景や少数民族のポートレイトなどを紹介した。また、ムガールの細密画についても説明。（４１人参加）

２回目　共通のアイデンティティー　　１１月２８日（木）
１９世紀中頃、ムガール帝国が滅亡したことで、ムガール美術は衰退し、イギリスから油彩画がもたらされた。その潮流に抗するかのようにあらわれた伝統的な水彩画による美術運動からモダニズムに賛成する画家たち、反対する画家たちを紹介し、今日にいたるパキスタンの美術の動向を概説した。（２７人参加）