研究者 カンボジア

ハップ・トゥーイ Hab Touch

1999年度 受入支援

1965年、 カンボジア生まれ。 1993年ポーランドのコペ ルニクス大学文化財修復・保存学科で修士号を取得。 「第 1回福岡トリエンナーレ」 ではカンボジアの協力キュレー ターを務める。 外務省長期青年招聘事業により7月13日か ら来日し、日本語研修、日本文化体験研修などを受け10月 18日から福岡アジア美術館での専門研修で日本の美術館 や博物館についての調査・研究をおこなった。


[受入支援] 1999年10月18日〜2000年3月10日

交流活動

バップ・トゥーイは、 カンボジアでは未整備である博物館・美術館の制度を日本で学び、 その成果をまとめ自国に持ち帰るという重 要な任務を自ら課して来日した。そのため滞在期間中も日本語教室に通うなど、 初めて学ぶ日本語にも真摯に取り組んだ。 そして、 様々な施設を視察し、数多くの英語の文献を調査することで、カンボジアでは初めてとなるクメール語による近代美術館制度の概論を著した。 また、日本になじむための努力も怠りなく、 華道や茶道など幅広く日本文化に触れ親しんだり、有名人の物まねをしたり、ひ ょうきんな面も見せ、最後にはすっかり人気者になっていた。

活動スケジュール

10月18日
外務省による3カ月程度の国内研修を終え福岡 に到着。
10月21日
(株)はせがわの仏壇製作・修復現場などを見学。
10月22日
ボランティアが運営する日本語教室に入会。
2月12日
熊本県立美術館、 石橋美術館を視察。
2月13日
北九州市立美術館を視察。
2月14日
佐賀県立九州陶磁文化館を視察。
2月20日
福岡市美術館で「珠玉の東南アジア美術」展(主催 福岡市美術館)開催記念講演会 「クメール美術 とカンボジア国立博物館」の講師を務める。
2月24日~28日
広島、京都、奈良、大阪を巡る視察旅行に出発。 広島市現代美術館、広島県立美術館、ひろしま美 術館、京都国立博物館、京都国立近代美術館、京 都市美術館、京都文化博物館、南禅寺、奈良国立博物館、東大寺、大阪市立美術館などを視察。
3月10日
帰国