古賀義浩 Koga Yoshihiro
1986年生まれ、久留米市在住
2009年 多摩美術大学美術学部彫刻学科 卒業
2019年「モノリスの向こう」(アートプロ・ガラ、福岡)
2017年「ARS/NATURA-「風景」の向こう側-」(福岡県立美術館)
2016年「行雲流水 青木野枝+古賀義浩」 QMAC5周年記念企画展(Operation Table、福岡)
2016年 レジデンス・プログラム「Hongti Art Center」(釜山、韓国)
[招へい] 2023年10月14日〜2023年12月20日
古賀義浩公式ウェブサイト
これまでの活動と、福岡での予定について
大学では彫刻を学び、これまでセメントやパラフィンなどを用いて、単純な行為の繰り返しを通して現れた形を作品としたものや、自分の生まれ育った環境と土地の歴史とセメントの関係についての作品を制作してきた。
今回のレジデンスでは、セメント工場を開いた祖父母から聞いた話を元に作品を制作予定。個人史とその土地の歴史をテーマに、公と私の歴史が交差することで見えてくる人の生の奇妙さや語り継ぐことについて考える。
また期間中は「語る・聞く・表現する」一連の出来事を体験してもらうための、参加者が誰かの見た夢を持ってくるワークショップも計画中。
第20回アーティスト・イン・レジデンスの成果展 風景断想-痕跡と記憶をとおして
交流日記
12月16日 クロージング・トーク「作品制作をめぐる2人の話 歴史の中での、個人の制作-アジアの作品をとおして」
「福岡アジア美術館ベストコレクション」で展示されている作品2点や映像作品と今回の作品制作で繋がる点を話した。滞在制作作品について家族的なモニュメンントと碑文の関係性を意識して制作したと語った。また、《見とおしのよいところ(文)》に使用した祖母から聞いた個人史を朗読した。
12月11日 久留米市訪問
久留米市市民文化部文化財保護課の小澤太郎氏を訪問し、商工業都市としての久留米の歴史をリサーチした。アサヒシューズ株式会社の古賀稔健氏に久留米市がゴムのまちとして歩んできた背景を歴史的な資料と共に伺う。
12月9日 ギャラリー・トーク:チェン・ウェイジェン×古賀義浩
(Artist Cafe Fukuoka スタジオ)
滞在制作作品2点の制作方法や、《見とおしのよいところ(文)》が《見とおしのよいところ(塔)》の影となり支えるという形にならず、互いに独立した作品にしたかったことなどを語った。また、滞在中のチェン・ウェイジェン氏とお互いの作品について質問をしあった。
12月9日~25日 「第20回アーティスト・イン・レジデンスの成果展
風景断想-痕跡と記憶をとおして」
(福岡アジア美術館アートカフェ)
ワークショップ「夢を集める」で制作した参加者の作品《誰かの見た夢(聞く、描く、話す)》を展示。
撮影:川﨑一徳
12月9日~17日 「第20回アーティスト・イン・レジデンスの成果展
風景断想-痕跡と記憶をとおして」
(Artist Cafe Fukuoka スタジオ)
滞在制作作品《見とおしのよいところ(塔)》《見とおしのよいところ(文)》を展示。
撮影:川﨑一徳
12月5日 展示準備
セメントで覆われた作品をart space tetraの方々と一緒にスタジオからギャラリーへ運ぶ。
12月3日 作品制作
覆いがかかっていた作業スペースからシートを外し、セメントの粉を塗し蓄積されていった作品の様子を確認する。
11月30日 ワークショップ終盤
12月2日までのワークショップが終盤にさしかかる。
今までに様々な年代の方が訪れ、色とりどりな文字や絵が生み出された。
11月22日 作品制作
スタジオ内にビニールと木材で自作の空間を作り上げ、その中で型にセメントを塗り始めた。
11月11日 ボランティア交流会
あじびボランティア・スタッフに制作中の作品を説明し、福岡の街の印象などの質問に答え交流を深めた。
11月9日 作品制作
セメントを流し込むための型を制作。
11月5日 作品制作
リサーチから作品制作へ移行し、スタジオで黙々と制作を進める。
10月26日 ワークショップ「夢を集める」
10月21日からワークショップ「夢を集める」が開始し、この日は同じⅡ期アーティストチェン・ウェイジェン氏が参加した。
10月14日 キックオフ・トーク
(Artist Cafa Fukuoka コミュニティスペース)
実家の家業の影響でセメントの粉を使った作品制作をしてきたこと、今回の滞在では祖母から聞いた過去の個人的・感情的な話を深め有機的な作品を制作予定であることを語った。また、ワークショップ「夢を集める」の呼びかけを行った。