2023 招へい 日本

清水美帆 Shimizu Miho

2023年度 招へい

東京在住
2020、2021年 「フレ フレ Ostrich!! Hayupang Die-Bow-Ken!」 、APAF 2020(美術と衣装)、「東京芸術祭2021」(美術と衣装を共同担当)、(東京)
2020、2021、2022年 「Month of Arts Practice」、Heritage Space主催レジデンス・プログラム(ハノイ)
2020、2021年 《夢をみる前に》鈴木竜一朗とのコラボレーション、城崎国際アートセンター主催レジデンス・プログラム(城崎)
2022年 「TEXTILE POSTERS」展、書籍『清水徳子のテキスタイルポスター』の出版を記念して開催、Gottingham、オィヴン・レンバーグ、清水徳子とのコラボレーション、岩中可南子(企画)、(HAGI ART、東京)

ポートレート撮影:ハイジ・ヴォーゲル


[招へい] 2023年7月10日〜2023年9月27日
清水美帆公式ウェブサイト

プロフィール:これまでの活動と、福岡での予定について

布を主な素材として、ライブイベントや映像作品のセット、パフォーマーやダンサーのための衣装や小道具を制作している。演者の動きにより制作物の形や意味が変容していく様に興味があり、演者が見え隠れするようなセットや、顔や半身を覆い隠し演者を猿やダチョウに変身させるユーモアに富んだ衣装に取り組んでいる。

近年は、夢、人形劇、凧をテーマにした作品を中心に、地域コミュニティや専門家との交流を通して制作、発表。福岡ではベトナムの職人と制作した一対の目の形をした凧を出発点に、九州の伝統的な凧文化をリサーチし、人々との出会いやストーリーを反映した作品を創作する予定。

「Do Puppets Dream of the Mekong Delta?(操り人形はメコンデルタの夢をみるのだろうか)」、レジデンス・プログラムMAP 2022の成果展「War」、Weird House、Heritage Space主催(ハノイ、ベトナム)、2022年 撮影:MAP/ Heritage Space
「Screen(スクリーン)」、現地の凧の職人 (Nguyen Van Quyen )と制作した1対の凧、レジデンス・プログラムMAP 2020の成果展「Blue Project」、ベトナム芸術大学、Heritage Space主催(ハノイ、ベトナム)撮影: MAP/ Heritage Space
ダチョウの衣装「フレ フレ Ostrich!! Hayupang Die-Bow-Ken!」、ダンサー山中芽衣、「東京芸術祭 2021」撮影:清水美帆
「xhe(ジー)」ダニエル・コックとのコラボレーション作品、5時間に渡るパフォーマンス作品、衣装と舞台美術を担当、「da:ns festival 2018」、Esplanade Annexe Studio、2018年 撮影:バーニー・ヌイCourtesy:Esplanade – Theatres on the Bay
「Möbius(メビウス)」オィヴン・レンバーグとのコラボレーション作品、共同ディレクション、衣装と舞台美術を担当、映像作品、2016年 撮影:オィヴン・レンバーグ&清水美帆

第19回アーティスト・イン・レジデンスの成果展 ダイアローグ――交信する身体

Artist Cafe Fukuokaスタジオ展示風景 撮影:川﨑一徳
Artist Cafe Fukuokaスタジオ展示風景 撮影:川﨑一徳
Artist Cafe Fukuokaスタジオ展示風景 撮影:川﨑一徳
福岡アジア美術館7階アートカフェ展示風景 撮影:川﨑一徳
福岡アジア美術館7階アートカフェ展示風景 撮影:川﨑一徳
福岡アジア美術館7階ロビー展示風景 撮影:川﨑一徳

交流日記

10月1日 第16回海っぴ凧あげ大会

マリナタウン海浜公園(愛宕浜)で大勢の凧愛好家の方にアドバイスをいただき、福岡とベトナムで制作した2つの凧は無事に空高く舞い上がった。
撮影:川﨑一徳

9月23日  成果展関連イベント「とことん、レジデンス・ダイアローグ」
(Artist Cafe Fukuoka スタジオ)

滞在中の山本聖子氏と昨年度の滞在アーティスト長野櫻子氏と下寺孝典氏も飛び入り参加しあじびレジデンスのよかった点や改善して欲しい点、今後の展望など率直な意見が飛び交った。

9月17日 成果展関連イベント「ギャラリー・トーク:山本聖子×清水美帆×ジン・チェ&トーマス・シャイン」
(Artist Cafe Fukuoka )

スタジオに大小様々な凧が展示してある中、詩人で新羅凧(しらぎだこ)を創作されていた鈴木召平氏の話や壱岐、長崎、平戸、北九州でリサーチした内容について話した。また10月1日(日)に愛宕浜で開催される「第16回 海っぴ凧あげ大会」の参加を呼びかけた。

9月16日〜10月22日 「第19回アーティスト・イン・レジデンスの成果展 ダイアローグ――交信する身体」
(福岡アジア美術館、アート・カフェ)

福岡アジア美術館アート・カフェ展示作品。撮影:川﨑一徳

9月16 日〜9月24日 「第19回アーティスト・イン・レジデンスの成果展 ダイアローグ――交信する身体」(Artist Cafe Fukuoka スタジオ)

滞在中に制作した凧や九州各地でリサーチした内容ををArtist Cafe Fukuokaスタジオ、福岡アジア美術館の2会場で展示。 撮影:川﨑一徳

9月6日  新羅凧の分析

チョン・スンヒョク氏(九州産業大学)に、鈴木召平氏の新羅凧の分析と再現の試みを依頼。新たな疑問もうまれ謎も深まったが、ますます新羅凧の魅力に惹かれていく。

9月2日 凧に使う竹の実験

凧に使用する竹の曲げ方をピロティで実験。アーティストの野口竜平氏にやり方を教わりながら、色々な方法を模索した。

8月26日 新作凧の試作中

スタジオで凧の試作中。デザイン性と機能性を兼ね備えた凧づくりはかなり難易度が高い。

8月15日 凧あげテスト

「海っぴ凧上げ大会」の会場にもなっているマリナタウン海浜公園(愛宕浜)で凧揚げテストを行う。海辺はかなり風が強く、序盤は苦戦したが、徐々に空高くあがっていった。

8月12日 カイトハウスまごじ を訪問

北九州にある明治時代から続く凧工房を訪問。デザインのこと、制作方法等について教えていただく。この訪問を発端に成果展での出品作品の制作を依頼することになる。

8月11日 壱岐訪問

伝統工芸品鬼凧(おんだこ)で有名な壱岐へ日帰りリサーチ。
鬼凧工房 平尾で絵付け体験後、愛好家の方たちが凧揚げをする左京鼻を訪問。その後、壱岐市立一支国博物館を見学し、鬼の窟古墳、掛木古墳、双六古墳、鬼の足跡などを巡った。

8月2日 新羅凧のリサーチ

新羅凧を制作されていた詩人の鈴木召平氏と親交のあった凧名人 清水章生氏に、新羅凧やご自身の創作凧について伺う。

7月30日 八女市訪問

凧の素材である竹と和紙が有名な八女市を訪問。
簾職人に竹についてお話を伺った後、筑前琵琶奏者と交流。
その後、八女福島の燈籠人形公演の講座と八女和紙の工房を見学。

7月23日 キックオフ・トーク:ジン・チェ&トーマス・シャイン×清水美帆×山本聖子
(Artist Cafe Fukuokaコミュニティスペース)

過去の映像・インスタレーション作品の紹介、近年のテーマである夢、人形劇、凧について話し、九州の伝統的な凧文化をリサーチすることを語った。

7月19日 凧のリサーチ

「凧」を題材とした作品を計画しているため、福岡アジア美術館に訪問し、2002年の招聘アーティスト スーン・ヴァナラの作品を見学した。

7月17日 つなぎ美術館を訪問

熊本県のつなぎ美術館を訪問。「津奈木町地域おこし協力隊成果展 大平由香理 波をつなぐ」を鑑賞した。アーティストの大平由香理さんをはじめ、熊本、大分、宮崎など九州各地から集まったアーティストやアート関係者と交流した。

7月13日 福岡市博物館を訪問

博物館内の展示を見学、九州の凧の歴史やデザインなどについて、松村利規学芸課長にお話を伺った。

7月11日 Artist Cafe Fukuoka入り

学芸員とコーディネーターを交えたガイダンスや、リサーチと制作プランの内容を共有した。