2023 招へい 台湾

チェン・ウェイジェン(陳為榛) Chen Wei-chen

2023年度 招へい

1993年生まれ、台湾、新北市在住
2023年 個展「Plywood」『Geometric Encoding 2023』(YIRI BACK_Y、台北)
2021年 「Tomorrow, Towarding」(台北当代芸術館、台北)
2021年 「Place of Being. Space and Materiality in Taiwan’s Avant-Garde Art, 1980-2021」(国立台湾美術館、台中) 
2020年 個展 「Geometry, Empty Can」(IT PARK、台北)

ポートレート撮影:Liu,chi-tung


[招へい] 2023年10月3日〜2023年12月20日
チェン・ウェイジェン [陳為榛]公式ウェブサイト
チェン・ウェイジェン [陳為榛]公式インスタグラム

これまでの活動と、福岡での予定について

身近な素材や路上の痕跡を観察し、それらをもとの意味や性質と異なる方法で提示することで、レディ・メイド(既製品)、アプロプリエーション(流用)、古典的な美といった概念を再考してきた。

レジデンス滞在中は路上観察を通じ、福岡という普段暮らす環境とは異なる土地、そこにある見慣れない景色の中に、さまざまな可能性を見い出したい。道端や通りの片隅に足を運び、自身の関心を引くものを記録し、路上の光景から着想を得たイマジネーションの成果を彫刻、インスタレーション、スケッチ、あるいは家具やデザインとして作品化することを考えている。

「Light, Square Wall, Digital Tree」 2020年 Photo by Anpis Wang
「Light, Square Wall 02」 2021年 Photo by Tu,Yue-Shiuan
「 Light and Square 03」 2020年 Photo by Chu,Chi-Hung
「Fence」2021年 Photo by Anpis Wang
「Galvanized Collins and Corrugated Sheet」 2020年 Photo by Sunhoo photography

第20回アーティスト・イン・レジデンスの成果展 風景断想-痕跡と記憶をとおして

展覧会の様子 撮影:川﨑一徳
展覧会の様子 撮影:川﨑一徳
《排水溝の蓋とたばこの切れ端》2023年 撮影:川﨑一徳
《止まれ》2023年 撮影:川﨑一徳
《タイルと植物》2023年 撮影:川﨑一徳
展示風景 撮影:川﨑一徳
福岡アジア美術館7階アートカフェ展示風景 撮影:川﨑一徳

交流日記

12月16日 クロージング・トーク「作品制作をめぐる二人の話 私の福岡路上観察―『つまんない』写真スライドショー」

福岡の道端で見つけた何気ない風景写真をテーマ別にまとめ、スライドショーを行った。展示している写真の冊子は記録として作ったことを語った。

12月9日 ギャラリー・トーク:チェン・ウェイジェン×古賀義浩
(Artist Cafe Fukuoka スタジオ)

福岡の街を自転車で回り、いつも見ている古い家やタイル、標識など台湾と同じようで違うものを取り入れて作品制作をしたことを語った。また、滞在中の古賀義浩氏とお互いに作品について質問しあった。

12月9日~25日 「第20回アーティスト・イン・レジデンスの成果展
風景断想-痕跡と記憶をとおして」
(福岡アジア美術館アートカフェ)

滞在制作作品《点字ブロックベンチ》《福岡の点字ブロック》《福岡の灰皿》を展示。
撮影:川﨑一徳

12月9日~17日 「第20回アーティスト・イン・レジデンスの成果展
風景断想-痕跡と記憶をとおして」
(Artist Cafe Fukuoka スタジオ)

滞在制作作品《狭間と壁》《止まれ》《ブロック塀とカラス》《排水溝の蓋とたばこの切れ端》、階段前に《タイルと植物》を展示。
撮影:川﨑一徳

12月3日 作品制作

滞在中の古賀義浩氏とスタジオを共有し、各々で制作を進める。
作品の側溝蓋にピンセットを使いながら煙草の吸い殻を隙間に埋め込む作業を行う。

11月22日 展示準備

スタジオから展示場所のギャラリーへ場所を移し、制作した作品や集めてきた素材などを配置しながら展示の準備に入った。1つひとつ丁寧に配置しては、遠くから眺め、考えながら進めた。

11月11日 ボランティア交流会

あじびボランティア・スタッフに制作中の作品を説明したり、福岡の街の印象などの質問に答え交流を深めた。

11月7日 大宰府天満宮訪問

太宰府天満宮境内の建造物やアート作品を太宰府天満宮文化研究所のアンダーソン依里氏に案内していただいた。

11月5日 作品制作

リサーチから作品制作へ移行し、スタジオで黙々と制作を進める。

11月2日 材料買い出し

同じⅡ期アーティスト古賀義浩氏と作品素材の買い出しを行う。

10月21日 博多灯明ウォッチング

作家がデザイン・準備した灯明「ネオン・ライト」がフェスタススクエア(ホテルオークラとリバレインセンタービルの間の小路)に展示された。

10月14日 キックオフ・トーク
(Artist Cafe Fukuoka コミュニティスペース)

「平面から三次元空間を理解する」「物質文化観」「デジタルツール」「日常の不思議」をテーマに作品を制作してきたこと、今回の滞在では福岡の街並みの中で面白いと感じたところを記録しインスタレーションにしていくことなどを語った。

10月6日 九州産業大学、福岡市内のアートスペースを訪問

まず、九州産業大学芸術学部と九州産業大学造形短期大学部内をロバート・プラット教授にご案内いただいた。その後、OVERGROUND、 spongeのオフィス、ロロスペース、アートスペース獏、art space tetraを見学。

10月4日 Artist Cafe Fukuoka入り

福岡アジア美術館であじびの学芸員とコーディネーターを交えたガイダンスを終えた後、Artist Cafe Fukuokaの施設内を見学。