第3回福岡アジア美術トリエンナーレ2005 「多重世界/Parallel Realities: Asian Art Now」

期間
2005年9月17日 (土) 〜 2005年11月27日 (日)
会場

福岡アジア美術館全館

福岡トリエンナーレは、近年、国際的に注目を集めるアジアの現代美術の最新動向を紹介する大規模な国際美術展で、3年に一度開催されます。これは、20年来、継続してアジア美術を紹介してきた福岡市美術館での活動と、同館で開催された「アジア美術展」の先駆的な業績を継承するものです。
福岡アジア美術館の開館記念展として開催した「第1回福岡アジア美術トリエンナーレ1999」(テーマ「コミュニケーション:希望への回路」)、続く2002年の「第2回福岡アジア美術トリエンナーレ2002」(テーマ「語る手 結ぶ手」)は、アジア美術の最前線をダイナミックに紹介し、内外から高い評価を受けました。

「第3回福岡アジア美術トリエンナーレ」(略称:第3回福岡トリエンナーレ)は、前2回の成果をふまえ、さらなる進展を期すために、アジア21の国・地域から有望な美術作家50人を厳選し、21世紀のアジア美術の方向を見定めようとするものです。また、交流プログラムではレジデンス事業と合体し、より深く、より広く福岡という都市の人々を巻き込んだライブでダイナミックな美術向交流を繰り広げるべく活動しました。

本展のテーマは「多重世界Parallel Realities: Asian Art Now」。高度なテクノロジー化が進んだ今日の世界では、グローバルとローカル、生の現実とデジタル情報、考え方や感じ方が全然違う人々が、同時に、あるいは隣接して、共存しており、普通の人々でも、ごく簡単にひとつの世界から他の世界に移行している現状があります。その移行の過程は、様々な衝突や問題が起こる危険をはらんでいますが、本展ではそうした「多重世界」が文化や社会の境界を越えていくポジティブな可能性をもつことに注目。映像と情報の洪水の中で育ってきた新人類作家たちがみせる新世紀アジアの創造力を紹介します。