美術作家
バングラデシュ
ジハン・カリム Zihan Karim
2014年度
招へい

1984年、バングラデシュ、チッタゴンに生まれる。
[招へい] 2014年9月18日〜2014年10月28日
作品制作
ジハンは、2つの作品を滞在制作した。
ひとつは福岡市に隣接する糸島市で開催された「糸島国際芸術祭2014 糸島芸農」(10/11~19)に出品するために、福岡の映像作家、牧園憲二と共同制作した《to C》。二人で地域の家々を訪ねて、もらい受けた、椅子や扉などの不要品を用いてメイン会場である稲荷山にインスタレーションを構成した。
もうひとつは、「博多リバレイン灯明」(10/18)で、博多川にかかる橋の下に展示したサイトスペシフィックな映像作品《通りから》。都市空間に映像プロジェクションで介入し、その場所の特性をあぶりだそうとするジハンは、西日本随一の歓楽街、中洲や博多の屋台で人物を観察した。そして川沿いに、呼び込みをする居酒屋の青年、携帯電話をひたすらいじっている若い女性、道端で寝てしまった男、路上の弾き語り(こちらはバングラデシュの吟遊詩人)、そして屋台の映像を投影した。一夜限りの展示だったが、灯明に集まったたくさんのギャラリーがその不可思議な光景に見入っていた。
作品展示
10月11日~19日
場所:「糸島国際芸術祭2014 糸島芸農」会場(福岡県糸島市二丈松末地区)
観覧者:一般392人
地域交流イベント
10月18日
「博多リバレイン灯明」
博多リバレインが毎秋開催している「博多リバレイン灯明」で、滞在制作作品《通りから》を展示した。
場 所:博多川岸
トーク
10月25日
アーティスト・トーク
参加者:一般63人
場 所:あじびホール