山本聖子 Yamamoto Seiko
1981年生まれ、福岡市在住
2021年 現代美術の展望「VOCA展2021-新しい平面の作家たち-」(上野の森美術館、東京)
2020年 「黒の先に落ちた赤ー『おやすみ。いい天気だね。』」(駁二大義區・漾藝廊、高雄、台湾)
2011年 「六甲ミーツ・アート芸術散歩2011」公募大賞受賞
2011年 「Tokyo Midtown Award 2011」 アートコンペグランプリ受賞
[招へい] 2023年7月4日〜2023年9月27日
山本聖子公式ウェブサイト
山本聖子公式インスタグラム
プロフィール:これまでの活動と、福岡での予定について
自身が育った均質的なニュータウンの空気や、そこでの身体の在り方への違和感を制作の出発点にしている。近年はそれをレジデンスなどで訪れた他の都市へと展開し、そこの場所や人の生活を、参与観察などを通じて「気配の色」として捉え、映像、インスタレーション、彫刻など様々なメディアで制作している。
福岡では、学生時代から扱ってきた鉄や、自身の「団地で育った身体」に大きな影響を与えたと考える「明治以降の産業近代化」に関連する場所や資料をリサーチし、人間の身体が時代とともにどのように扱われ変容してきたのか、そして変容していくのかを問う映像インスタレーション作品を発表予定である。
第19回アーティスト・イン・レジデンスの成果展 ダイアローグ――交信する身体
交流日記
9月23日 成果展関連イベント「とことん、レジデンス・ダイアローグ」
(Artist Cafe Fukuoka スタジオ)
滞在中の清水美帆氏と昨年度の滞在アーティスト長野櫻子氏と下寺孝典氏も飛び入り参加し、あじびレジデンスのよかった点や改善して欲しい点、今後の展望など率直な意見が飛び交った。
9月17日 成果展関連イベント「ギャラリー・トーク:山本聖子×清水美帆×ジン・チェ&トーマス・シャイン」
(Artist Cafe Fukuokaギャラリー)
映像作品に登場する約50㎝の鉄のスティックでギャラリー内の壁や物を叩いて回るパフォーマンスを行った。その後作品のテーマである鉄と身体と人間のエネルギーについて自身の経験を交えて語った。
9月16日〜10月22日 「第19回アーティスト・イン・レジデンスの成果展 ダイアローグ――交信する身体」
(福岡アジア美術館、アジアギャラリー前)
滞在制作作品《幾何学の倍音-赤 》、ドローイング、ワークショップ「Color diary-ある1日-」で制作した精華学園高等学校福岡東校の生徒の作品を展示。写真撮影:川﨑一徳
9月16日〜24日 「第19回アーティスト・イン・レジデンスの成果展 ダイアローグ――交信する身体」
(Artist Cafe Fukuok ギャラリー)
滞在制作作品《白色の嘘、滲む赤》、《幾何学の倍音-赤》、ドローイングを展示。 写真撮影:川﨑一徳
9月6日 録音作業と映像の編集
ナレーションの録音と編集作業などを行った。
8月16日 城山団地と自宅で追加撮影
解体中の城山団地の仮設壁と、自宅で乳児の肌などの映像を追加撮影した。 撮影:牧園憲二
8月1日 小芝団地の住民にインタビュー
7月20日の撮影で知り合った小芝団地の住民にインタビューを行った。取り壊しが決まっている住み慣れた団地の思い出や、新しい住居への移転の不安などが語られた。
7月31日・8月2日 日本製鉄(株)九州製鉄所で撮影
九州製鉄所の協力を得て、鉄が生成する様子を2日間に分けて撮影した。溶鉱炉、熱延・製銑工場など、息が詰まるほどの高温の中での撮影となった。 撮影:松田岳
7月28日 団地の撮影
作品制作のための県内公営団地の撮影を行った。そこに現在住んでいる 方や以前住んでいた方にお話しを伺った。
7月23日 キックオフ・トーク:ジン・チェ&トーマス・シャイン×清水美帆×山本聖子
(Artist Cafe Fukuoka コミュニティスペース)
自身の育ったニュータウンやレジデンスで訪れた都市の「気配の色」をテーマにした映像・インスタレーション作品について語った。
7月15日 北九州市立文学館でリサーチ
八幡製鉄所で働いていた方々が綴った同人誌のリサーチで北九州市立文学館を訪問。
7月13日 ワークショップ「Color diary-ある1日-」(福岡アジア美術館)
精華学園高等学校福岡東校の生徒に生まれ育ってきた背景や過去の作品制作で感じたことなどを説明した。その後、自分の一日の暮らしを振り返りながら、その出来事を色に置き換えてカードに描き、最後にそれをコラージュするワークショップを行った。
7月7日 団地解体現場のリサーチ
約50年の役目を終えた団地の解体現場を訪問し取材を行った。作品に使う廃材を提供していただいた。
7月5日 Artist Cafe Fukuoka入り
制作を行うスタジオをはじめ、Artist Cafe Fukuoka 内を見学。
その後、学芸員とコーディネーターを交えたガイダンスを行い、リサーチと制作プランの内容を共有をした。