第4回福岡アジア美術トリエンナーレ2009 共再生―明日をつくるために LIVE and LET LIVE: Creators of Tomorrow

期間
2009年9月5日 (土) 〜 2009年11月23日 (月)
会場

福岡アジア美術館(主会場)、冷泉荘(第2会場)

「福岡アジア美術トリエンナーレ(略称:福岡トリエンナーレ)」は、福岡アジア美術館の継続的な調査研究や交流事業の成果と蓄積をいかして、3年ごとに毎回異なるテーマでアジア21か国・地域の美術の新傾向を紹介する展覧会であり、絵画、彫刻、映像、インスタレーションなどの作品を展示するとともに、美術作家を福岡に招聘して共同制作、ワークショップ、パフォーマンスなどをおこない、市民との交流の場を創り出してきました。

1999年の第1回展は、福岡アジア美術館の開館記念展として、「コミュニケーション:希望への回路」をテーマに、美術が文化の違いをこえて様々な人々を結びつける可能性に焦点をおいて開催しました。2002年の第2回展では、「語る手 結ぶ手」をテーマに、素材感を生かした手作りの作品を中心に紹介し、2005年の第3回展では、「多重世界」をテーマに、大衆文化の影響を受けた若い世代の作品を中心に紹介しました。いずれもアジア美術の最前線をダイナミックに紹介する展覧会として、内外から高い評価を受けました。

第4回目となる今回は、「共再生―明日をつくるために LIVE and LET LIVE: Creators of Tomorrow」をテーマに、グローバル化や経済成長、消費文化の広がりとともに、経済格差がますます広がり、他者や自然や歴史への責任感が失われている今、新しい「共生」のシステムを生み出す、創造的な「再生」のありかたを探求します。これまでと同様にアジアから新進美術作家を厳選して紹介するとともに、福岡アジア美術館開館10周年を記念して、国際舞台で活躍するアジアの美術作家をあわせて紹介することで、アジア美術の10年間の発展をふりかえります。また、都市空間に位置するアジア美術館の特性をいかして、美術館外での制作や展示、福岡市のアジア関連イベント、地域、大学、NPOなどとの事業連携や協働企画をこれまで以上に展開し、アジアとのより広く多様な交流の場の創出を目指します。