研究者 マレーシア

ハスヌル・ジャマル・サイドン Hasnul Jamal Saidon

2003年度 招へい

1967年生まれ。マレーシアのマラ工科大学、アメリカの南イリノイ大学を卒業後、アメリカのレインセリア・ポリテクニックで美術修士号を取得。現在はマレーシア科学大学で教えている。


[招へい] 2003年9月29日〜2003年12月23日

滞在期間

ウェブを使って共同でメディア・アートを作る交流プロジェクト「アップロード・ダウンロード」を滞在期間中、継続的におこない、クアラルンプールと福岡の学生たちが数多く参加した。また、一般市民を対象にした連続美術講座を開催し、マレーシアのメディア・アートの歴史を紹介した。

活動スケジュール

9月29日  
マレーシアで交流プロジェクトのウェブサイトを立ち上げ、福岡に到着。
9月30日  
滞在中の活動内容について協議する。
10月4日  
「博多灯明ウォッチング」を見て回る。
10月7日~10日 
九州ビジュアルアーツ、九州産業大学、福岡教育大学、九州大学芸術工学部を訪問し、交流プロジェクトの参加者を募る。
10月15日 
大名にあるcom+(コムプラス)を訪れ、日本・香港・台湾の映像作品を見る。
10月17日 
共同アトリエ3号倉庫を訪問する。
10月18日 
アジア美術館で交流プロジェクト「アップロード・ダウンロード」のガイダンスをおこなう。大学生10人が参加。     
11月2日、9日 
連続講座「マレーシア美術講座」を開催。
11月8日  
ボランティア研修旅行に同行し、秋吉国際台芸術村や山口情報芸術センターなどを訪問する。
11月23日~29日 
京都、東京に調査旅行。京都国立近代美術館、京都精華大学、森美術館、東京都現代美術館などを訪れる。
12月20日 
交流プロジェクト「アップロード・ダウンロード」展を交流ギャラリーで開催。あじびホールでプロジェクトの報告をおこなう。
12月23日 
帰国。

ハスヌルさんのマレーシア美術講座

日時/12月2日(火)、12月9日(火)(計2回)
   毎回午後6時30分から
会場/あじびホール

1回目 マレーシアのメディア・アート   12月2日(火)
 1980年代から今日に至るまで、マレーシアでは様々なアーティストが「メディア・アート」と総称される表現手段を用いて作品を制作してきた。この美術講座では、映像作品やインスタレーションからコンピューターを使ったデジタル・アートといった様々な表現手段をとるマレーシアのメディア・アーティストの作品が紹介された。(聴講者42人)

2回目 境界を越えて:マレーシアのパフォーマンス芸術   12月9日(火)
 ハスヌル・ジャマル・サイドンのメディア・アーティストとしての過去12年間の活動を紹介しながら、特に実験的なパフォーマンスや舞台芸術におけるメディア・アートの可能性が語られた。(聴講者44人)

ウェブで結んだ福岡とクアラルンプールの交流プロジェクト アップロード・ダウンロード展

会 期/12月20日(土)~1月18日(日)
会 場/交流ギャラリー
主 催/福岡アジア美術館
企 画/ハスヌル・ジャマル・サイドン
観覧者数/1,677人

 「アップロード・ダウンロード」は、クアラルンプールと福岡の学生たちがそれぞれの端末から指定のウェブサイトにアクセスし、共同でメディア・アートを制作する実験的なオンライン・プロジェクトである。展覧会では、10月18日から制作され始めた参加者たちの作品を中心に、プロジェクトの概要が紹介された。

参加者
福岡
 井倉陽子(福岡教育大学)
 宇野由美子(九州大学芸術工学部)
 君島正憲(九州大学芸術工学部)
 櫻井利恵子(九州大学芸術工学部)
 長尾陽介(九州大学芸術工学部)
 波々伯部佳子(九州大学芸術工学部)
 三宅彩子(九州大学芸術工学部)
 宮田君平 (福岡教育大学)
 山下恵(九州産業大学)
 吉田宏美(九州大学芸術工学部)

クアラルンプール
 ルーペシュ・シタラン(マルチメディア大学)
  ヤジド・カマル・バハリン(マラ工科大学)
  タン・チー・ロック(マルチメディア大学)
  リム・コック・ヨン(マルチメディア大学)

ウェブマスター
  ルーペシュ・シタラン
アシスタント
  アメン
  ジミー・チューン
  イドラ・アルハブシ