2025 招へい 台湾

チェン・イェンチー(陳彥齊) Chen Yen-chi(陳彥齊)

2025年度 招へい

1998年、台湾・台南生まれ。台南/新竹在住。
2025年 個展「There Is No Fairy Godmother Here」Ajian space(高雄、台湾)
2025年 「台北アートアワード」ファイナリスト(台北市立美術館、台湾)
2024年 個展「Do you even consider the occasion?」Glitch Space(台中、台湾)
2024年 「高雄アワード」受賞(高雄市立美術館、台湾)
ポートレート撮影:SuRui


[招へい] 2025年10月1日〜2025年11月22日
チェン・イェンチー(陳彥齊)公式インスタグラム

これまでの活動と、福岡での予定について

 近年は「音の政治性」に着目し、その不純さや文脈的な構造を探求。音がいかに人間の行動を制御しうるかを明らかにしつつ、知覚と生成との緊張関係を浮かび上がらせようとしてきた。そうした彼の作品は、重厚なコンセプトと逆説的なユーモアが隣り合うことで、深刻さと軽やかさの均衡が図られている。
 福岡での滞在中は、都市の風景や音、人々の行動を観察し、音がどのようにして記憶やアイデンティティを形成するのかを探る。そうして収集された素材は再構成され、来場者を音と視覚表現が交わる場へと誘う彫刻やサウンド・インスタレーションに生まれ変わるだろう。

[招へい] 2025年10月1日-11月22日/2026年3月予定

《Enter》2024年 Photo by dulub studio
《Involed in》2024年 Photo by dulub studio
《There Is No Fairy Godmother Here 01》2025年 Photo by Sung, Hsiang-Pang
《There Is No Fairy Godmother Here 02》2025年 Photo by Sung, Hsiang-Pang
《Turn the volume down》2023年 Photo by Studio Millspace

交流日記

10月18日 博多灯明ウォッチング

作家がデザイン・準備した灯明《彼岸の声 The Voice from the Other Side》がフェスタススクエア(ホテルオークラとリバレインセンタービルの間の小路)に展示された。

10月16日 ミーティング&スタジオ訪問

ミーティングでは学芸員とコーディネーターにこれまでの活動を紹介し、福岡でのプランやリサーチの方向性を共有した。その後、九州大学芸術工学部の結城 円先生が、留学生とともにスタジオを訪問。自身の活動や今後の展開についてプレゼンテーションをおこなった。

10月10日 山口市訪問

山口情報芸術センター[YCAM]展覧会「PROJECT MRT—Natureless Solution/太陽と土と糞から切り離したテクノロジーの再考」のオープニングレセプションに出席した。参加アーティストとキュレーターによる展覧会ツアーに同行した。常栄寺(雪舟庭)では、音楽家/アーティスト・坂本龍一さんとYCAMのコラボレーションによるインスタレーション作品《Forest Symphony》を鑑賞した。

10月4日 アートトリップ

アジア美術館で開催されていた中秋節のイベントやベトナム展を鑑賞した。その後、art space tetra、OVERGROUNDへと足を運び、ジャカルタを拠点に活動する20〜30代のインドネシア人アーティストたちの作品を鑑賞した。最後に、アートブックやZINE、プロダクトを中心に視覚文化を紹介する本屋青旗を訪問した。