2025 招へい ブラジル

小田原ルーカス Lucas Odahara

2025年度 招へい

サンパウロ/ベルリン在住

2025年 個展、David Peter Francis gallery(ニューヨーク、アメリカ)
2024年 レジデンス参加、ヤン・ファン・エイク・アカデミー(マーストリヒト、オランダ)
2024年 「A Home for Something Unknown」Neuer Berliner Kunstverein (n.b.k.) (ベルリン、ドイツ)
2023年 「Ich bin anders, weil ich kann das. Stranger belongs to me」Taxispalais Kunsthalle Tirol (インスブルック、オーストリア)
2022年 Berlin Art Prize 受賞


[招へい] 2026年1月13日〜2026年3月25日
小田原ルーカス公式ウェブサイト
小田原ルーカス公式インスタグラム

これまでの活動

釉薬を使った絵画、インスタレーション、コラージュ、執筆など多様なメディアを用いるアーティスト。彼の作品は、厳しく制限された状況でも自己を知ろうとする衝動を表現する一方で、複数の歴史や地理的条件によって形成される多様な自己のあり様を提示してきた。その表現は、国籍、言語、歴史、人種、ジェンダーをめぐる様々な立場に出会う中で生まれてきた。
福岡では、寺社や住宅の門が持つ建築的、文化的な意味を探り、門というメタファーを通してアジア系ディアスポラのアイデンティティを問い直す作品を制作。それは20世紀初頭に福岡からブラジルへ移住した小田原の家族や、複雑なアイデンティティを含んだものとなるだろう。

第25回 福岡アジア美術館 アーティスト・イン・レジデンスの成果展 記憶の手ざわり:世界をつなぎとめるために

《面影》2026年 撮影:長野聡史
《面影》2026年 撮影:長野聡史
《面影》2026年 撮影:長野聡史
《面影》2026年 撮影:長野聡史
《面影》2026年 撮影:長野聡史
《面影》2026年 撮影:長野聡史
《面影》2026年 撮影:長野聡史

交流日記

3月20日 アーティスト・トーク(Artist Cafe Fukuoka)

滞在制作品の前で福岡でのリサーチ・作品制作について語った後、コミュニティ・スペースに移動しレジデンス作家4人そろって今回のレジデンス全体について話した。

3月20日 第25回 アーティスト・イン・レジデンスの成果展 記憶の手ざわり 世界をつなぎとめるために(Artist Cafe Fukuoka, Grand Studio )

《面影》を展示した。撮影:長野聡史

3月16日 作品制作

津田三朗氏をはじめとするインストーラーチームのサポートのもと、グランドスタジオに連なる二つの門と約20メートルに及ぶ花道を制作。

2月27日 鷹野木材店訪問

体育館(グランドスタジオ)の床面に敷き詰めるベニヤの調達のため、鷹野木材店を訪問した。牛島内装の牛島吉勝氏に同行していただき、木材を購入した。

2月18日 作品制作

体育館(グランドスタジオ)全体を使ったインスタレーション制作のため、アジア美術館のボランティアスタッフと大量の和紙のシワ伸ばしや糊付け、カットなどの作業をおこなった。

2月12日 名尾手すき和紙(佐賀市)、松尾和紙工房(八女市)訪問

和紙の原料である梶の木の栽培から紙漉きまで、すべての工程を一貫して行う、名尾手すき和紙を訪問。和紙が完成していく過程を見学し、ギャラリースペースでは床・天井・壁すべてが和紙で構成された空間を体験した。八女市の松尾和紙工房へ移動し、作品制作に使用する和紙を購入した。

2月3日 八女市再訪問

八女提灯の火袋メーカーであるシラキ工芸、1815年創業の老舗提灯店・伊藤権次郎商店、そして100年以上の歴史を持つ松尾和紙工房などを訪問し、主に八女の和紙に焦点を当てたリサーチをおこなった。

2月1日 八女市訪問

八女伝統工芸館で手漉き和紙の体験をした後、古民芸を扱う「花ごよみ」を訪問。店主・峰松氏に倉庫をご案内いただき、大正期から昭和初期にかけての扉の変遷について話を伺った。「ギャラリー Ki to Te」では和紙の繊細な表現を活かした多様な作品を鑑賞。
松尾和紙工房で豊富な和紙に触れながら、大きな刺激を受けた。最後に、九州芸文館で旧上庄小レジデンスプログラムの成果展を鑑賞。2025年度のアーティストであるイケナナ氏、花田智浩氏と対面した。

1月31日 キックオフ・トーク(Artist Cafe Fukuoka)

在住のサンパウロは世界最大のディアスポラ都市であること、今回のレジデンスに応募したきっかけは祖父が福岡からの移民であること、過去作品の説明などをおこなった。福岡では門や鳥居、舞台などをリサーチして作品に取り入れていきたいと語った。

1月29日 博多座の見学

普段は立ち入ることのできない舞台下の空間「奈落」や、転換を支える「舞台袖」、楽屋など、劇場の裏側を中心に見学し、最後に約1500席を有する客席に移動し、どの席からも観やすい3層構造を体感した。

1月28日 博多寺社巡りツアー

ボランティアガイドの方に特別なツアーを組んでいただき、博多千年門、承天寺、東長寺、龍宮寺、櫛田神社を巡った。

1月25日 日本画ワークショップ参加

水干絵具や岩絵具といった伝統的な素材を用い、筆による着彩を体験した。

1月20日 博多の文化リサーチ

「博多町家」ふるさと館および博多織工芸館、壱岐神社を訪れた。「博多町家」ふるさと館では、博多の歴史や文化、商家に伝わる民具の展示や伝統工芸の実演を見ながら、博多というまちの成り立ちや文化への理解を深めた。

1月15日 初回ミーティング
(Artist Cafe Fukuoka)

13日に福岡に到着し、15日にArtist Cafe Fukuokaで滞在制作について話し合いをおこなった。