小企画展

近代美術Ⅶ「インド近代絵画の精華~ナンダラル・ボースとウペンドラ・マハラティ」

期間
2022年9月15日 (木) 〜 2022年12月25日 (日)
会場

アジアギャラリーB

インド近代美術のパイオニアのひとりであるナンダラル・ボース ( 1883 1966 ) と、その次の世代として登場したウペンドラ・マハラティ( 1908 1981 ) は、 アバニンドラナート・タゴール(1871 1951 ) をはじめとするベンガル派の作家から、思想のうえでも表現のうえでも大きな影響を受けた画家として知られています。
ベンガル派は、
20世紀初頭、岡倉天心や横山大観ら日本画壇の重鎮らと交流し、急激な西洋化の波の中で、自国の美術が失われるかもしれないという危機感を共有しながら、西洋画よりも伝統的な表現や技法を重視しました。
ボースはその代表的存在で、 さらにマハラティは
1950年代に 2 年間日本に滞在したことで、仏教的な主題にも傾倒していった人物です。
本展では、ふたりの画業の一端をニューデリー国立近代美術館のコレクションで紹介し、あわ
せて福岡市所蔵の関連作品も展示いたします。ベンガル派や日本画壇の作家たち との運命的な出会いから生まれたインド近代絵画の精華を
ご覧ください。