ナー・ヨンエン滞在制作展「どこかへ、もっとどこかへ」
- 期間
- 2011年12月8日 (木) 〜 2011年12月25日 (日)
- 会場
7階ロビー
シンガポールで昨年開催された「第30回大華銀行全国絵画展」でプラチナ賞を受賞し、福岡アジア美術館の受入支援美術作家として、11月8日から12月10日まで福岡に滞在したナー・ヨンエンによる滞在制作展を開催します。
ナー・ヨンエンは、一か月という短い滞在ですが、福岡の街を歩き回り、たくさんの風景写真を撮影しました。本展では、それをもとに描いた絵画と写真の連作作品を展示いたします。
作家のことば
福岡へは、それぞれの場所の様々な光とリズムを探しに来ました。私はこれらを体験し、またそれ以上のことも体験しました。
日本文化は、多くの点でとても未来志向です。多くの人々が、私が日本滞在中に実に多く体験したような日本の人々の親切さと礼儀正しさについては、たくさんの証拠があります。また、日本の人々が仕事に対し、たとえどんな仕事であっても尊敬や規律を持っていることを知りました。それらは今日に至るまで、単なる形式的なものでなく、大変純粋なものです。そのような考え方や行動はすぐには利益に結びつきませんが、後になってから満足できることを期待して、このようなことがなされているのです。それが、直接的な利益として生じないとしてもです。このような未来志向の考え方は非常に重要で、これにより私たちは直近の「良いもの」より、はるか先の「優れたもの」を選ぶことができるようになります。
しかし、私は疑問にも思うのです。もし将来的な恩恵が不確かで、また決してもたらされないとしたら。もし、この信念の体系を揺らがせるような出来事が起きたとしたら、もっと強く揺らがない将来への希望を持ち続けることができるのでしょうか。もしくは、人々は即座に満足感を得る方向の現在志向の考え方、または運命論的な考えへと簡単に変わってしまうのでしょうか。これによって、前述したような価値観をほとんど失ってしまうこととなるかもしれないのですが。
そういうわけで、私の連作「どこかへ、もっとどこかへ」ができたのです。皆さんには、絵と写真-リズム、光、そして瞬間の間-を楽しんでいただければと思います。福岡(そして短い旅行でしたが熊本や湯布院)は大変楽しかったです。しかし、私たちが人生を歩むうち、人生を生きるうえで、永久に揺らがない希望とは何なのか、立ち止り、考えることがあるかもしれません。
ナー・ヨンエン
1986年生まれ、シンガポール在住。現在、ラサール芸術大学で美術の修士課程に在籍しており、写真と絵画を組み合わせた作品で、第30回 UOB(ユナイテッド・オーバーシーズ・バンク、シンガポール)年間最優秀絵画コンクールにおいてプラチナ賞を受賞した。
| 会場 | 7階ロビー |
|---|---|
| 観覧料 | 無料 |
| 主催 | 福岡アジア美術館 |