あじびヘアカタログ
- 期間
- 2020年6月25日 (木) 〜 2020年9月22日 (火)
- 会場
アジアギャラリー
アジアの人々の髪型から、何を思い浮かべますか?
ひと言に「髪型」といっても、アジア各地には様々な文化が存在します。宝飾を散りばめた華やかなアップスタイルもあれば、髪の盛り方によって未婚・既婚、宗教、身分などの違いを示すこともあります。長い髪こそ美しいといった価値観のもと、髪を切る習慣のないところから、宗教的な理由で髪をそったり、隠してしまうところもあります。
もちろん、ファッションに敏感な人たちは、自らの髪型も自己表現の一部としてとらえていることでしょう。カットやカラーリングの技術は、日々進化していますし、雑誌やテレビ、インターネットなどを介して最新の情報へもアクセスできます。
本展では、豊かな広がりを持つ「髪型」の諸相を通して、あらためてアジアの文化の多様性へと目を向けていきたいと思います。
1.西洋人からの眼差し
18世紀から19世紀にかけて、イギリスやオランダから西洋人が植民地統治のためにアジアへとやってきます。西洋人の目にアジアの人々はどう映ったのでしょう。当時の写真と銅版画から、西洋人の眼差しを知ることができます。
2.髪を剃る、梳く
かつて長い髪を櫛でとくことは、毛流れを整えて艶を出すという目的のほかに、汚れを落とすという役割がありました。一方で髪を剃るという行為は、僧侶たちの間で広がりました。髪を剃り、雑念を減らすことで、何ものにもとらわれない生き方を模索します。
3.モダン・スタイル(1930-70年代)
近代にはいると西洋文化の影響を受けたモダンガールたちが登場します。流行のファッションに身を包み、髪を短くカットしたり、パーマをかけたりと、髪型を自由に変化させることで、私らしさを追い求めるようになります。
4.伝統的なスタイル
髪型はある時代や地域など固有の文化を反映しています。自らのアイデンティティを確認するとともに、他者に対して性別や既婚・未婚、身分などの特徴を伝えることもあります。また季節の祭事、成人や結婚などの儀礼には伝統的な髪型は欠かせないものです。
5.現代のスタイル
カットやカラーリングの技術は日々進歩し、ご指名のスタイリストが様々な願いをかなえてくれます。雑誌やテレビ、インターネット上では、人気のある俳優やタレントたちがモデルとなり、人々の「こうなりたい」という願望を刺激します。
6.髪と女性と社会
髪を通して女性と社会を見ると、彼女らの髪型がさまざまな制約を受けていることに気づきます。本コーナーではそんな不自由な女性たちへ目を向けるとともに、髪をモチーフに女性と社会について考える作品を展示します。
会場 | アジアギャラリー |
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観覧料 | 一般200円(150円) 高校・大学生150円(100円) 中学生以下無料 |
主催 | 福岡アジア美術館 |
問い合わせ | 福岡アジア美術館 Tel:092-263-1100 |