アジア美術からみるLGBTQと多様性社会

期間
2019年12月2日 (月) 〜 2020年3月17日 (火)
会場

アジアギャラリー

福岡市は2018年4月から、典型的とされていない性自認や性的指向を持つマイノリティの方のパートナー関係を尊重するために「パートナーシップ宣誓制度」を始めました。この制度の導入は、全国では7番目、政令指定都市では札幌に次ぐ2番目、九州では初めての導入となりました。

本展は、福岡市の「パートナーシップ宣誓制度」を記念し、またこのような状況を受けて、当館のコレクションからLGBTQ*の当事者の作品、及び現代アジアにおける多様性社会の在り方を問う作品を紹介します。本展を通じて、異なる時代に活動した性的マイノリティの当事者である美術家たちの作品と、多様性社会の在り方を問う作品を紹介することで、「少数派(マイノリティ)」とされる人々の存在を知る・理解すると同時に、「多数派(マジョリティ)」とは誰であり、それはどういうことなのかを見つめ直す契機となれば幸いです。

*「LGBTQ」とは?
女性が女性を恋愛対象とする人(レズビアン/Lesbian)、男性が男性を恋愛対象とする人(ゲイ/Gay)、性別に関わらず恋愛対象になる人(バイセクシュアル/Bisexual)、生まれた時に割り当てられた身体の性別とは異なる性別を生きる人(トランスジェンダー/Transgender)、性的マイノリティの総称であるクィア(Queer)と、自らの性別がわからない・意図的に決めていないを表すクエスチョニング(Questioning)を合わせた言葉です。

 

※本展において、「マー・リュウミン(馬六明)」の作家解説パネルに記載されておりました「トランスジェンダー」を誤った解釈で使用している箇所がありました。謹んでお詫び申し上げます。
(2019.12.02)