レジデンス成果展示

第14回アーティスト・イン・レジデンスの成果展パート1

期間
2015年7月25日 (土) 〜 2015年8月10日 (月)
会場

交流ギャラリー

福岡アジア美術館では、アジアの各国・地域からアーティストを招聘し、滞在制作やワークショップなどをとおして様々な美術交流をおこなう「レジデンス・プログラム」を実施していています。

本年度第1期のレジデンス・プログラムとして滞在制作をおこなった、アンジー・シア(シンガポール)とファンコグラフィック(モルディブ)の二人のアーティストの成果を展示いたします。

ギャラリートーク
7月25日(土) 10:00~    ※アンジー・シアのワークショップ「日常アンサンブル」の発表もおこないます。

 

ファンコグラフィック
1982年 モルディブ、マレ生まれ
2007年 マレーシア、ヘルプ大学マスコミュニケーション学部卒業
マレ在住

ファッション写真やコンセプト写真を手がける写真家。福岡では、主に二つのプロジェクトを行いました。「フュージョン・プロジェクト」では、福岡のデザイナー天本誠司氏が日本とモルディブの伝統衣装をアレンジして、デザイン、制作した服をモデルが着用し、福岡市内5カ所で撮影しました。「ラブケミカル・プロジェクト」では、一般募集したペットと飼い主18組を撮影し、ペットと飼い主の関係性を探りました。その他、写真に関するワークショップもおこないました。

作家の言葉
私は、芸術とは自分のアイデンティティの表現であると信じています。ここ日本での私のプロジェクトは、母なる自然や動物たち、伝統などへの我々の親近感を損なうことなく、人が生きる条件には驚くべき類似が見出せることに共感しておこなわれました。私たちは、環境と密接に相互につながっています。ファッション写真であろうが、人間とその友としての猫との間に相似を見出すことだろうが、私たちが何をしようが、何になろうが、また私たち自身のアイデンティティが何に共鳴しようが、それはひとつの実在、つまり大地に属するのです。

ファンコグラフィック

アンジー・シア
1979年 シンガポール生まれ
1999年 シンガポール、ラサール芸術大学美術学部(彫刻専攻)卒業
2004年 オーストラリア、国立メルボルン技術大学美術学部修了
シンガポール在住

音や声を使ったパフォーマンス、環境音を採取したインスタレーションなど、音をテーマに様々な手法を使って表現するアーティスト。福岡では、中学生と体や日用品を使って音をだして表現する「日常アンサンブル」を結成し、2回の練習の後、本展初日に発表をおこないました。その他、日常をテーマにした映像、写真、フォトブック、ドローイングを制作したほか、福岡、九州のサウンド系アーティストと2日間の即興ライブをおこないました。

作家の言葉
頭の中を駆ける千頭の馬
私はいつも、日常のすばらしさに魅了されています。気の滅入るような、混乱した反証にもかかわらず、人生とは意味や価値があるものです。私は時に、恐怖や死、喪失の意味について実存的な問いをつくづくと考えます。人間であることは、私にとって不可解なことなのです。様々な考えが、まるで千頭の馬のように私の頭の中に現れてきました。私は、人生と人の魂の不屈さを高めるよう、絶えず鼓舞します。今回のレジデンスは、この言葉では言い表せない表現を探らせ、一連の意味を持ったイメージとなりました。特有の場所での不思議な儀式の中で、一瞬を作り出すこと。それは詩的な身振りと影の下、隠された考えを語り、私の創造的探求の信念を再び確認したのです。太陽が昇るこの地で、私のまわりは博愛の気持ちに囲まれています。 ありがとう これらの作品を制作できたのは、福岡アジア美術館の手厚い支援のおかげです。

アンジー・シア