「如是我聞」鐘小敏現代アート展
（第３回）

ひとりごと（独り言）

今日の世界で生じる矛盾の根源は、すべて相互の理解不足によるものです。人と人との間、民族と民族の間、国と国の間で、十分な理解が欠けているために、矛盾やさらに戦争まで起こることがあります。

この騒がしい現世界は情報時代のように見えますが、もし他人の内面の世界に入ることができないならば、あなたが見ているものはおそらく虚偽の表象でしょう。生存の空間と地域の違いのために、人間は母の胎内から生まれたその瞬間から、早くも自分のためにいくつもの防火壁を築いています。これも人間の弱点であります。他人を明確に理解することは決して簡単なことではありません。

現代アーティストとして、現代社会の問題に関心を持つことは、避けることのできない使命です。

絵画に関して、私は自分の筆を使い、日本の偉大な芸術家である歌川広重先生が１８０年前に創作した「東海道五十三次」の図式を借りて、時空、地域、民族の壁を破り、あなたと私を近くから観察し、超現実主義のロマンチックな思考を用いて、この世界への私の愛を披露したいと思います。この場を借りて、私は歌川広重先生に感謝を申し上げます。歌川広重先生は天国できっと喜んでおられることでしょう。先生は、100年後に、中国から来た一人の芸術家が先生と一緒に、人類の平和を祈ることになるとは思わなかったことでしょう！

重ねて歌川広重先生に心から感謝を申し上げます！

鐘小敏

令和6年初秋