福岡アジア文化賞受賞記念
キムスージャ展
- 期間
- 2024年9月14日 (土) 〜 2024年10月29日 (火)
- 会場
アジアギャラリー
福岡アジア美術館の所蔵作家であるキムスージャ氏が、2024年度の福岡アジア文化賞の芸術・文化賞を受賞しました。これを記念して、当館が所蔵する同氏の作品《演繹的オブジェ》と作家の代表作《針の女》を展示し、あわせて作家の関連資料をご紹介いたします
▶市民フォーラム「縫う、包む、解く— キムスージャの世界観」(外部リンク)
ごあいさつ
福岡は、古くからアジアとの交流窓口として、重要な役割を担ってきました。このような福岡の特性を踏まえて、アジア地域の優れた文化の振興と相互理解および平和に貢献するため、1990年に市、学界、民間が一体となって「福岡アジア文化賞」を創設しました。
「福岡アジア文化賞」は、アジアを対象とした学術研究によりアジアの理解に貢献された方や、アジアの固有かつ多様な文化の保存と創造に顕著な業績を挙げた方々を顕彰するもので、賞の創設以来、127名の皆様に賞をお贈りしてきました。これまで受賞された方々は、アジア地域だけでなく世界各地で活躍しています。
このたび、キムスージャ氏が「第34回福岡アジア文化賞 芸術・文化賞」を受賞されることを記念し、福岡アジア美術館にて記念展示を開催いたします。同氏は、アジア・欧米の現代美術界で精力的に活躍するアーティストであり、人の一生とともにある布、縫う、包む、解くという一貫したテーマで、私たちの世界や時代が直面する課題に普遍的な問いを投げかけてきました。本展では、福岡アジア美術館が所蔵する同氏の初期インスタレーション作品《演繹的オブジェ》とともに、代表的映像作品の《針の女》をご紹介します。
本展が、多くの皆さまにとってアジアの文化、芸術にふれる機会になることを希望いたしますとともに、本賞が、アジアの人々が相互に学びあいながら幅広く交流する基盤をつくることに貢献できますことを念願いたします。
なお、開催にあたり、キムスージャ氏をはじめ、ご協力いただいた関係者の皆さまに、心から感謝申し上げます。
福岡アジア文化賞委員会
福岡アジア美術館
【福岡アジア美術館が所蔵する過去の受賞者】
福岡アジア美術館では、過去の受賞者から寄贈いただいた作品を含め、福岡アジア文化賞受賞者の作品を多数所蔵しており、昨年の「ベストコレクション展」などで展示しております。
シャジア・シカンダー 第32回(2022年)福岡アジア文化賞 芸術・文化賞受賞
ナリニ・マラニ 第24回(2013年)福岡アジア文化賞 芸術・文化賞受賞
蔡國強(ツァイ・グオチアン) 第20回(2009年)福岡アジア文化賞 芸術・文化賞受賞
朱銘(ジュー・ミン) 第18回(2007年)福岡アジア文化賞 芸術・文化賞受賞
徐冰(シュ・ビン) 第14回(2003年)福岡アジア文化賞 芸術・文化賞受賞
タワン・ダッチャニー 第12回(2001年)福岡アジア文化賞 芸術・文化賞受賞
タン・ダウ 第10回(1999年)福岡アジア文化賞 芸術・文化賞受賞