第20回アーティスト・イン・レジデンスの成果展
風景断想―痕跡と記憶をとおして
- 期間
- 2023年12月9日 (土) 〜 2023年12月17日 (日)
- 会場
※休館日/開場時間は会場によって異なります
Artist Cafe Fukuoka内 スタジオ/ギャラリー
(中央区城内2-5)
11:00-17:00 ※12/11(月)休館
福岡アジア美術館 アートカフェ(7階)
(博多区下川端町3-1)
9:30-19:30(金曜・土曜は20:00まで)※12/13(水)休館
2023年度の福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンス事業(第Ⅱ期)には、チェン・ウェイチェン(台北)、古賀義浩(福岡)が参加しました。2人のアーティストは、10月からの福岡でのレジデンスのなかで、なにげない風景や知られざる歴史に目を向けて作品制作に取り組みました。本展ではその活動成果をインスタレーション作品として発表します。
ギャラリー・トーク
今回の滞在で同じスタジオをシェアして制作したチェン・ウェイチェンと古賀義浩が、お互いの作品について対話します。
日時:12月9日(土)14:00-15:00
場所:Artist Cafe Fukuokaギャラリー
※入場無料、申込不要 ※チェン・ウェイチェンのみ日中逐次通訳あり
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クロージング・トーク
日時:12月16日(土)13:30-15:00
場所:福岡アジア美術館
※入場無料、申込不要 ※チェン・ウェイチェンのみ日中逐次通訳あり
13:30~14:00 チェン・ウェイチェン「私の福岡路上観察―『つまんない』写真スライドショー」
福岡の道端で目にしたありふれた風景が、いかにチェンの美的感性に刺さるものだったのか、写真スライドでたどります。
14:00~15:00 古賀義浩「歴史の中での、個人の制作――アジアの作品をとおして」
今回の制作をとおして、遠い過去の歴史、家族史、そしてアーティストである個人の制作が繋がる経験をした古賀。同じように過去と対峙してきたアジア作家の作品を通して考えます。
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■チェン・ウェイチェン [陳為榛][招へい期間 10/3 – 12/20]
1993年生まれ、台湾、新北市在住。
身近な素材の観察にもとづき、レディ・メイド(既製品)、アプロプリエーション(流用)、古典的な美といった概念についての実践や再考を通じて、これまでの自身の経験、文化的アイデンティティや状況によって変化する意識、それらから派生する表現を追求してきた。作品に用いる素材は、通常それらが置かれている環境、元々の意味や性質と異なる方法で提示する。
滞在制作作品について
私は福岡のまちを歩き回り、何の変哲もない写真をたくさん撮りました。伝統的な瓦の木造住宅や幾何学的な近代建築などが、それぞれ異なる時代や場所を象徴しています。
軒の天井から壁を下る雨水管を眺めるのが好きです。建物の伱間に積まれた物、隅に捨てられた空き缶など、人々の暮らしの痕跡を発見することに関心があります。道端で目にする日常にありふれた光景が、自分なりにどう見えたかを作品化します。人々の美的感性に対する私の視点、フェティシズム、福岡で過ごすことによって抱いた感覚が制作の土台です。
新作のためのスケッチ
スタジオでの制作の様子
チェン・ウェイチェン [陳為榛]| 福岡アジア美術館 (fukuoka.lg.jp)
■古賀義浩[招へい期間 10/14 – 12/20]
1986年生まれ、久留米市在住。
大学では彫刻を学び、これまでセメントやパラフィンなどを用いて、単純な行為の繰り返しを通して現れた形を作品としたものや、自分の生まれ育った環境と土地の歴史とセメントの関係についての作品を制作してきた。
滞在制作作品について
祖父母から聞いた彼らの個人的な記憶を基に制作が始まりました。彼らの記憶を掘り進むことは家族の歴史や、その土地に埋まっている歴史を掘ることでもありました。人の記憶はあらゆる方向へ開かれている。もっといろいろな人の話を聞きたいと思って開催したワークショップには、たくさんの方が参加してくださり、その個人的な体験の1つ1つがまた別の物語の呼び水になっているように私は感じます。
新作《給水塔》のためのドローイング
「夢を集める」ワークショップの様子
会場 | ※休館日/開場時間は会場によって異なります |
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観覧料 | 入場無料 |
主催 | 福岡アジア美術館 |
問い合わせ | 092-263-1100 |
共催 | 西日本新聞社 |