シルクロードの装い ~パリ・コレに花開いた遊牧の民の美~

期間
2004年7月3日 (土) 〜 2004年8月24日 (火)
会場

企画ギャラリー

シルクロードの途上にある中央アジア地域は、古くから東西の文化が交流する場であり、独特の華やかな衣装と染織の文化も展開されてきました。1970年代以降、日本を含めた世界各国のファッションデザイナーたちは、これらの伝統染織に強い関心を持ち、作品に取り入れるようになりました。そして、1991年のソビエト連邦解体後、中央アジア地域が諸外国に門戸を開くと、デザイナーたちの伝統染織への関心はさらに高まり、パリ・コレクションという舞台でフォークロア・ファッションとして花開きました。

本展では、その先導役を担ったジョン・ガリアーノをはじめ、パリ・コレクションで活躍するドリス・ヴァン・ノッテン、イザベル・マランなどの最新モード作品と、その発想のルーツとなった中央アジアの民族衣装との両方を紹介します。グローバル化した現代社会ならではの、異文化の融合がもたらす新たな美の可能性を探ります。