ベトナム近代絵画展 花と銃—インドシナ・モダンの半世紀

期間
2006年6月3日 (土) 〜 2006年7月23日 (日)
会場

企画ギャラリー

近年日本からも多くの観光客が訪れ、食やファッション、雑貨などの分野で人気を集めているベトナムですが、美術に関してはあまり知られていないのが現状です。本展は、ベトナム近代美術史における激動の半世紀を、98点の出品作品によって体系的に紹介する日本で初めての展覧会です。

18世紀以前のベトナムは中国およびインドの影響を大きく受けながら歴史を刻んできましたが、19世紀にフランスの植民地となり、そのあと、抗仏戦争やベトナム戦争を経験するなど激動の時代をたどってきました。こうした中、1925年に東南アジア最初の美術学校であるインドシナ美術学校が設立され、それ以降、ベトナム人画家たちは、フランス美術を学ぶ一方で、漆や絹など伝統的な素材を用いた革新的な表現世界を築き上げてきました。そこには、東洋のプチパリらしいモダンで洗練された優美さと、強大な外的に立ち向かう勇ましさが併存し、高い芸術性と大衆的な魅力をあわせもった、独特の絵画世界が展開されています。

出品作品は、ベトナムの代表的な美術館であるベトナム国立美術館、ホーチミン市美術館に加え、ベトナム文化情報省美術写真局、福岡アジア美術館の所蔵品を中心に、油絵、絹絵、漆絵、木版画など代表的な作品の数々を一堂に集めます。