ドルーヴァ・ミストリー

見張る守護神 - 4

1957年- インド

インド出身で英国に留学したドルーヴァ・ミストリーは、卒業後も英国にとどまり、大英博物館などでインドを始めアッシリアやエジプト、ギリシャなどの古代美術を研究しながら、様々な文化の底に流れる普遍的な形態を探求した。その結果、80年代のドルーヴァ・ミストリーは、古代の物語の中の半獣半人の神々のような、神秘的な生き物を次々に生み出して、英国現代彫刻の中でも注目の存在となった。この『見張る守護神』の連作は、もともと、西を守るこの「水の守護神」の他、東の「戦争の守護神」、北の「宝物の守護神」、南の「死の守護神」の4体からなる。毒々しくなまめかしい水棲の肢体。永遠を見つめるように見開かれた眼。その神秘的な官能性は、この守護神がインドからやってきたことを示している。(UM)

作品詳細

作品名 見張る守護神 - 4
作者名 ドルーヴァ・ミストリー
制作年 1985年
材質/技法 着色・石膏
サイズ 126.0×64.0×114.0 cm