カムルル・ハサン
女性
カムルル・ハサンは、英領インドのコルカタに生まれ、1947年のインド・パキスタン分離独立時にダッカに移り住み、「芸術の父」ザイヌル・アベディンとともにバングラデシュ近代美術の基礎を築いた作家。ポト絵(絵巻物)などベンガルの民俗画に大きな影響を受け、西洋絵画の技法との融合をはかり、現在に続く民俗芸術の様式を取り入れたバングラデシュ絵画の流れを作った。人や動物、鳥のいる農村の生活を、豊かな色彩と力強くシンプルな曲線で描くことを得意とした。この作品では、ベンガル女性の美しさを魅力的な仕草の中にとらえ、自然とともに溌剌(はつらつ)と描き出している。作者は、ベンガル民俗工芸の商品化を推進したり、パキスタンからの独立運動時に政治ポスターをデザインするなど、この国の社会・政治活動家としても広く知られた。(IR)
作品詳細
作品名 | 女性 |
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作者名 | カムルル・ハサン |
制作年 | 1972年 |
材質/技法 | 油彩・画布 |
サイズ | 75.7×50.7 cm |