ラジ・クマール・ダス(絵)

リキシャ

1935年 バングラデシュ

アジア各地には過剰な装飾を施した様々な乗り物があるが、バングラデシュのリキシャもその一つである。リキシャはその名からも連想できるように、そのルーツは、実は日本の人力車にある。明治期に輸出の花形だった日本の人力車は、アジアはもとより遠くアフリカにまで輸出され、その土地にあった形式へと姿を変えた。そして今もバングラデシュの首都ダッカでは、華やかに飾ったリキシャが街を行き交っている。職人たちはベンガル地方の民俗絵画を下敷きにしつつも、より直接的にはポスターやカレンダーに基づき、農村や都市の生活風景からかわいい動物たち、モスクや祈る女性、政治指導者、映画スターにいたる魅力あるイメージまでを、注文主の要望に従い、リキシャ各部に描き込むのである。(NT)

作品詳細

作品名 リキシャ
作者名 ラジ・クマール・ダス(絵)
制作年 1994年
材質/技法 エナメル絵具、ビニール、竹、ブリキ、金属、写真、自転車
サイズ 185.0×238.0×110.0 cm
共同制作

ガッファール工房(車体製作)[バングラデシュ]