あじびレジデンスの部屋 第1期――今年度のレジデンス紹介

期間
2020年3月21日 (土) 〜 2020年6月23日 (火)
会場

アジアギャラリー

今年度より新しくアジアギャラリーに、あじびレジデンス事業の「いま」と「これまで」をお伝えする「あじびレジデンスの部屋」を開きます。今年度あじびに滞在する美術作家、研究者の活動予定や、近年のレジデンス作家による福岡生まれの収蔵作品を紹介するなど、年に数回の展示替を予定しています。

初回は「新収蔵品展 2016-2019年」にあわせて、2008年度滞在のシア・アイホワ[夏愛華](台湾)、2015年度のファンコグラフィック(モルディブ)、ジョリーン・モク(香港)、ジュジュ・ユ(韓国)、2018年度のチョック・ユエ・ザン(マレーシア)の作品を紹介します。

 

2019 年度レジデンス・プログラムのご紹介
毎年アジアからアーティストを招へいし、市民との共同制作やワークショップ、トークなどを開催する、あじびの「レジデンス・プログラム」。公募選考によって決定した招へい事業の美術作家2名と、受入支援事業の美術作家1名を紹介いたします。

ハン・ソンピル(韓国) 美術作家
滞在期間:5-7月(80日間)
1972 年韓国、ソウル生まれ。ヨンイン在住。1999 年韓国・中央大学校卒業、
2004 年ロンドンのキングストン大学にて修士号取得。

韓国の国内外で活躍する美術作家で、日本でも2011年「横浜トリエンナーレ」、2018 年清里フォトミュージアムでの展示経験があります。福岡では、昨年釜山市立美術館で行ったプロジェクトの第 2 弾を制作。福岡の森と苔を被写体にした大型の写真を、街の中に設置する予定です。「環境問題について問いかけるとともに、福岡の人々にとって都市生活を見直し、環境に思いをはせる機会になってほしい」と話します。

《Botanical Garden Project》2018 年
釜山市立美術館(参考)

レ・ヒエン・ミン(ベトナム) 美術作家
滞在期間:8-10月(80日間)
1979 年ベトナム、ハノイ生まれ、ホーチミン在住。1999年ホーチミン市美術大学卒業。
2002年ワシントンのコーコラン美術学校卒業。2004年オハイオのシンシナティ・アート・アカデミー卒業。

女性の社会における状況をテーマに、ベトナムの伝統的な手漉き紙「ゾー」を用いたインスタレーションを制作してきました。福岡では、福岡在住の女性をモデルに8つのポーズの人物像を制作。作品をとおして、男女平等やその普遍性についてともに考える場をつくります。


《Worms》2017年(参考)

チェオン・キー・チェン(マレーシア)美術作家
滞在期間:5-6月(30日間)
1981 年マレーシア、クアラルンプール生まれ、在住。
シンガポールで開催された「ユナイテッド・オーバーシーズ銀行絵画賞 2017」にて、マレーシア部門最優秀賞を受賞。あじびに1ヵ月滞在し、制作をおこないます。

自然と女性性を重ね合わせるような作風の美術作家。福岡では、近年西日本で頻発する大雨による被害と、日本の国土創生(森羅万象の創生)にまつわる「イザナギとイザナミ」の神話をつなげて作品化することを考えています。


《Nirvana》2016 年(参考)