チェオン・キー・チェン滞在作品公開「生命は、川の流れのように」

期間
2019年6月1日 (土) 〜 2019年6月25日 (火)
会場

その他

福岡アジア美術館に5月7日より1か月間滞在していたチェオン・キー・チェン(マレーシア)が、短い滞在の中で制作した絵画作品14点を公開いたします。

会場:福岡アジア美術館7階 アジアギャラリー前

生命は、川の流れのように

チェオン・キー・チェンのこれまでの作品は、自然の要素、宇宙の原理、動物の世界や生態系の営みといったテーマを扱ってきました。彼女の作品において、自然界の事物や動物の画面上での構成、個々の要素の配置と造形は隠喩的な意味をもっています。また作品が伝える物語には、ある種の崇高性、そして潜在意識的要素が内在しています。自然と美、愛と宇宙のエネルギー、永遠の神秘性といったテーマが、彼女の作品、そして彼女自身を特徴づけているのです。チェオンの作品を見ることは古代の神話を読むかのようであり、そこには生き生きとした人と自然界のつながりがあります。あるいは、時間を超えた神々の色彩を持つ舞台劇を観ているかのようでもあります。その作品は、多くの場合自然界の出来事を扱い、自然の中で心を静め、自然の原理を観察しながら、彼女自身の考え方や洞察を得ることで生み出されています。

Part1 海と島の交わる場所福岡滞在中に博多部や壱岐などを歩いて回り、福岡に今も残る神話の断片を拾い集めて、神々や女性、木々、鳥などの自然を、細かなタッチでペンで描きだした9点を紹介。

Part2 人・大自然・記録2012年に水害に見舞われた八女市黒木町笠原を訪れ、八女のNPO法人山村塾の協力を得て、土地の方々にお話を伺い、八女で滞在制作した作品5点を紹介。

 

 

【アーティスト紹介】

チェオン・キー・チェン

1981年マレーシア、クアラルンプール生まれ、在住。シンガポールで開催された「ユナイテッド・オーバーシーズ銀行絵画賞2018」にて、マレーシア部門最優秀賞を受賞。