海を渡った宝石箱―ガラス・象牙・漆
- 期間
- 2018年4月19日 (木) 〜 2018年7月10日 (火)
- 会場
アジアギャラリー
海を渡った宝石箱―ガラス・象牙・漆
なめらかな光沢のガラス絵。精緻な描写が美しい象牙画。そして、やさしい質感の漆絵。どれも素材自体の特性がいかされた、工芸的な魅力をあわせ持つ絵画作品です。
絵画といえば、紙や布などに描かれたものが大半です。しかし、古くは18世紀のアジアでは、技術的に制作が難しい板ガラスや手に入りにくい象牙などの貴重な素材にも絵が描かれました。ヨーロッパ諸国が貿易のために進出していた中国やインドでは、写真が広まっていなかったこの時代、現地の人物や建築、風俗などを描いた絵画は、高級なお土産物となり、西洋における中国趣味、インド趣味を満たしました。貴重な素材にエキゾチックなアジアを描いた「宝石箱」は、人気の高い輸出品として海を渡ったのです。
中国のガラス絵と「チャイナ・トレード・ペインティング」
中国の清時代に描かれたガラス絵《中国人家族》にはじまるコーナーでは、ガラス絵にあわせて、油絵や絹製品、象牙画など、18-19世紀に制作された輸出用の洋風画「チャイナ・トレード・ペインティング」を紹介します。
インドのガラス絵と「カンパニー・ペインティング」
一方、同時期のインドでは、衰退したムガル朝の宮廷細密画家たちによって、新たなパトロンであるイギリス東インド会社の高級社員の好みを反映させた、象牙画を含めた洋風細密画「カンパニー・ペインティング」が描かれ、その多くがイギリスに渡りました。さらにここでは、中国のガラス絵の技法の影響を受けたという説もある南インドのガラス絵と、ヒンドゥーの神々を描いて人気を博した同じ南インドの大衆宗教画もあわせて紹介します。
ジャワの現代ガラス絵
ジャワやワヤン・クリ(影絵芝居)などの様式を反映させたインドネシアの現代ガラス絵も展示します。
中国とベトナムの漆絵
最後に、20世紀に入り工芸としての漆芸ではなく、絵画としての漆絵がさかんになったベトナム、中国の漆黒の背景から絵が浮き上がるような漆絵、つややかな漆絵もお楽しみください。
| 会場 | アジアギャラリー |
|---|---|
| 観覧料 | 一般200円(150円) 高校・大学生150円(100円) 中学生以下無料 |
| 主催 | 福岡アジア美術館 |
| 問い合わせ | 092-263-1100 |