コレクション展

冬のおとなミュージアム「超☆現実」―演じる写真

期間
2017年1月2日 (月) 〜 2017年3月21日 (火)
会場

アジアギャラリー

福岡アジア美術館、福岡市美術館、福岡市博物館の3館による連携企画シリーズ第3弾。今年のテーマは「超☆現実」。当館の企画は「演じる写真」。本展では、美術作家自身が別の誰かに姿を変えて、写真の世界に登場する作品や、現実には存在しない世界を人工的に作り上げる演出写真など、アジアの写真作品、約30点を紹介します。さまざまな情景や場面に作家自身が扮装して登場するセルフ・ポートレート(自写像)的な表現方法は、1970年代後半から活躍するアメリカのシンディー・シャーマン(1954-)や日本の森村泰昌(1951-)の有名絵画の登場人物や有名人に扮した写真作品で知られています。しかし、本展で紹介するアジアの作家たちは、いかに上手く変身し何者かの肖像(ポートレート)となるかよりも、扮することによって自分が置かれている国や社会の困難な現実を新たな視点で見出そうとしています。スリランカのプラディープ・タラワッタは、宗教対立による長い内戦で破壊された道路に、仏教徒の作者がヒンドゥー寺院の聖なる模様の布をまとってまっすぐに立ち、戦後社会の行方を見すえようとしています。ミャンマーの女性作家、ニェレイは男性に扮し、父親のいない家族のために父親となって記念撮影をします。また、韓国のニッキー・リーは、アメリカのさまざまな集団に溶けこもうと、自身の姿をカメレオンのように多彩に変化させて写真に映り込みます。美術作家が見せる写真世界と現実のはざまには、一体どんな世界が広がっているのでしょうか。