コレクション展

第31回夏季オリンピック・第15回夏季パラリンピック   スポーツの祭典―めざせ金メダル!

期間
2016年7月14日 (木) 〜 2016年10月4日 (火)
会場

アジアギャラリー

今年はオリンピック、パラリンピックがブラジルで開催される年です。世界各国から選ばれたアスリートたちがそれぞれの技と身体能力を競い
合う国際的な一大イベントです。

スポーツ(sport)の語源は、もともとラテン語で「荷を下ろす」を意味するdeportare という言葉に由来しています。それは、労働や家事のよ
うに生きるために必要な活動から一時的に離れ、気晴らしや遊びを楽しむ余暇の時間を指していました。18世紀までに狩猟や勝負事という意味が加えられ、19世紀のイギリスで、現在の勝ち負けを基準とし、一定のルールに基づいた「競技」というスポーツの原形が生まれました。

スポーツの歴史をさかのぼると、そこには人間が生み出したさまざまな遊び、余暇、気晴らしの姿が見えてきます。アジアの美術作家たちは、
スポーツの世界を、外部(西洋)からやってきた近代的な身体文化として描くと同時に、自分たちの生まれ育った場所での伝統的な競技や、各
地の風土に根差した子どもたちの遊びを描いてきました。

本展では、スポーツからはじまり、勝ち負け、記録、競争だけにとどまらない、アジア各地に根付いた独自の身体文化をめぐる多様な表現を紹
介します。

 
1.競うからだ
スポーツは、 自分のからだを使って他の誰か (ときには自分自身)と競い、 決められたルールと時間のなかで達成度を数値化して、勝敗を記録していきます。 ルール、 時間、 数字によって体をコントロールするスポーツが極めて近代的な身体文化である一方で、伝統的競技は、 神に捧げる祭事として各地の文化に根づいてきました。このコーナーでは、 美術作家たちが、 スポーツや伝統的競技の特徴をどのように捉え、 独自の表現へと変換していったのか、その試みを紹介します。

 
2.遊ぶからだ
「遊び」 の世界にも勝ち負けのルールはありますが、 それは何人もの子どもたちが一緒に体を動かすことを通じて、 共に楽しむためであり、 楽しさの共有こそが遊びの第一の目的だといえます。 子どもたちは、 ルールを変え、 ときには新しい遊びを生み出す名人ですが、 美術作家たちにとっても遊びは、 新しい世界を生み出す創造の喜びと密接につながる重要なモチーフでした。 このコーナーでは、 作品のなかに表現された豊かな遊びの時間を紹介します。