イマジン─争いのない世界へ
- 期間
- 2015年6月11日 (木) 〜 2015年9月1日 (火)
- 会場
アジアギャラリー
今年、日本は太平洋戦争の終結から70年目を迎えました。本展は、この節目の年に、美術作品を通してアジアでおこった戦争を見つめ、美術と戦争の関わりについて考えようとするものです。
展覧会では、日本がアジア諸地域へ侵攻する形で始まった戦争から、20世紀のアジア各地で起こった独立戦争や、民族・宗教・思想上の対立による紛争、いまも頻発するテロまで、様々な争いへの応答として作られた作品を展示します。その内容は、現在から見ると特定のイデオロギーにとらわれたものに見えるかもしれませんが、作家たちは時代と社会の制約や重圧の下で、戦争という大事に真摯に向き合い、できうる表現をおこなってきました。そこには、生々しい戦いの場面だけでなく、戦時下の日常、戦後の新たな問題、そして戦争についての批判や反戦の思いなどが表現されています。
この展覧会が、わたしたちが次の時代へ歩みをすすめるためのささやかなステップとなり、ジョン・レノンが戦争のない世界を「イマジン(想像)」しようと歌ったように、平和について考えるきっかけになることを願っています。
※会場で、展覧会パンフレットを配布いたします。数に限りがあります、ご了承ください。
1.日本による戦争 古城江観(鹿児島)、中村研一(福岡)、フェルナンド・アモルソロ(フィリピン)、ウォン・ホイチョン(マレーシア)、山城知佳子(沖縄)ほか
2.アジアの戦争―冷戦のなかで、分断される国・民族 カムスック・ケミンムアン(カンボジア)、ディン・キュー・レ(ベトナム)、チュオン・タン(ベトナム)、カイユム・チョウドリー(バングラデシュ)、ベトナム戦争ポスター原画ほか
3.新たな火種、止むことのない争い 比嘉豊光(沖縄)、山口啓介(兵庫)、ハーディム・アリー(パキスタン) ほか
4.イマジン―争いのない世界へ イ・デワ・プトゥ・モコ(インドネシア)
会場 | アジアギャラリー |
---|---|
観覧料 | 一般200円(150円) 高校・大学生 150円(100円) 中学生以下無料 |
主催 | 福岡アジア美術館 |
問い合わせ | 福岡アジア美術館 Tel:092-263-1100 Fax:092-263-1105 |