コレクション展

冬のおとなミュージアム「LOVE/愛」―女神のささやき 

期間
2014年12月11日 (木) 〜 2015年2月24日 (火)
会場

アジアギャラリーB

この冬、福岡アジア美術館は、福岡市美術館、福岡市博物館と同じ時期、同じテーマで初めて共同企画展「冬のおとなミュージアム」を開催します。第1回目となる今年のテーマは「LOVE/愛」。人恋しくなる寒い季節、あじびには、アジアのあちこちから女神さまが集まって来ます。

はじめのコーナー「女神さま、勢ぞろい!」では、南アジアのヒンドゥー教や仏教の女神さまを紹介します。吉祥と幸運のラクシュミーや知識と智慧のサラスヴァティーのような美しい女神のほか、殺戮と破壊の象徴であるカーリーは、真っ黒な恐ろしい顔をしています。同じ女神さまでも、作家やスタイルによって愛らしく描かれたり、美しく妖艶に描かれたり、そのちがいを探してみてください。

つぎのコーナー「女神のような女性たち――中国の年画・パキスタンの映画ポスターより」では、人間だけれども女神のように美しく、憧れの対象として描かれた女性たちを紹介します。20世紀初期の中国(中華民国)では、お正月に企業がお得意様に配るカレンダー付き年画(商業ポスター)が流行しました。そこには最新流行に身を包み舶来品に囲まれたモダンガールが描かれました。一方、パキスタンの1960年代後半の映画ポスターでは、映画最盛期の女優たちが映画タイトルにあるように《月のごとく美しき人》のように、神々しく魅惑的に描かれています。当時、パキスタンの古都ラホールでは、年間130本を越える映画が製作され、ハリウッドをもじってその映画産業・文化は「ロリウッド」と称されました。

最後のコーナー「大地を守る女神」では、滝を女神に見立て、自然のなかに潜む崇高さを表わしたモンゴルの《オルホン河》や、インドネシア固有の伝統や文化が死につつあることに心を痛める《泣く女神》など、母なる大地を守る女神の姿を紹介します。

ほんとうの女神さま、女神のような女性たち、そして大地を守る女神たちがささやく声に耳を傾けてみてください。