アジアの女性アーティスト展「アジアをつなぐ -境界を生きる女たち 1984-2012」
- 期間
- 2012年9月1日 (土) 〜 2012年10月21日 (日)
- 会場
企画ギャラリー
近年、アジアの女性アーティストを取り巻く状況は急激に変化しています。アジア諸国の経済発展やジェンダーに対する社会意識の高まりなどを背景に、時代のうねりは女性と社会、アジアと世界との関係に、今までにない構造的な変化をもたらしています。こうした状況下で、アジアの女性アーティストたちは何を感じ、どのような立場から、何を表現しようとしているのか。本展の狙いは、その軌跡をアジア美術が国際的な注目を集める前の1980年代から丹念にたどることにあります。本展で紹介するのは、45人のアーティストによる約120点にのぼる作品で、この規模で開催されるアジアの女性アーティスト展は日本で初めてとなります。女性特有の問題を意識して作られた作品から、社会や歴史のなかで周縁化された人々、そして暴力や死などにまで広がる関心を凝縮した作品などが一堂に会し、会期中にはアーティストによるトーク、ワークショップ、パフォーマンス、上映会などのプログラムも開催します。「アジア」「女性」「アート」という3つのキーワードが掛け合わされたところで生まれる作品から、創造的でポジティブな可能性をきっと感じていただけるに違いありません。
<展覧会を構成する各テーマ>
1.女性の身体 ── 繁殖・増殖、魅惑と暴力の場2.女性と社会
(1)女性/男性の役割。女同士の絆
(2)ディアスポラ)、周縁化された人々
3.女性と歴史 ── 戦争、暴力、死、記憶
4.女性の技法、素材 ──「美術」の周縁
5.女性の生活 ── ひとりからの出発
Aisha Khalid アーイシャ・ハーリド/Alma Quinto アルマ・キント/Amanda Heng アマンダ・ヘン/Arahmaiani アラフマヤーニ/Arpita Singh アルピタ・シン/Brenda V. Fajardo ブレンダ・ファハルド/Cao Fei 曹斐 ツァオ・フェイ/Dagvasambuu Uuriintuya ダグヴァサンブー・ウーリーンツヤ/Eng Hwee Chu エン・フュウチュウ/Habiba Zaman Khan ハビーバ・ザマン・ハーン/Ha Cha Youn ハ・チャヨン/Idemitsu Mako 出光真子/Imelda Cajipe Endaya イメルダ・カヒーペ =エンダーヤ/Inoue Hiroko 井上廣子/Ishikawa Mao 石川真生/Ito Tari イトー・ターリ/Jane Jin Kaisen ジェーン・ジン・カイスン/Jung Jungyeob ジョン・ジョンヨプ/Kum Soni 琴仙姫 クム・ソニ/Le Hoang Bich Phuong レー・ホアン・ビック・フオン/Lin Tianmiao 林天苗 リン・ティエンミャオ/Hou Lulu Shur-Tzy 侯淑姿 ホウ・ルル・シュウズ/Machida Kumi 町田久美/Jalkhaajav Munkhtsetseg ジャルハージャブ・ムンフツェツェグ/Nalini Malani ナリニ・マラニ/Nazlee Laila Mansur ナズリー・ライラ・モンスール/Nge Lay ニェ・レイ/Nguyen Thi Chau Giang グエン・ティ・チャウ・ザン/Nguyen Trinh Thi グエン・チン・ティ/Niloofar Chaman ニルーファル・チャマン/Pinaree Sanpitak ピナリー・サンピタック/Sakata Kiyoko 阪田清子/Shahzia Sikander シャージア・シカンダル/Shilpa Gupta シルパ・グプタ/Shiota Chiharu 塩田千春/Song Hyun-Sook ソン・ヒョンスク/Trinh T. Minh-ha トリン・T・ミンハ/Watabiki Nobuko 綿引展子/Yamashiro Chikako 山城知佳子/Yasmine Kabir ヤスミン・コビール/Yee I-Lann イー・イラン/Yeesookyung イースギョン/Yin Xiuzhen 尹秀珍 イン・シウジェン/Yun Suknam ユン・ソクナム/Zarina Hashmi ザリナ・ハシミ(※福岡会場で出品予定の作家)
会場 | 企画ギャラリー |
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観覧料 | 一般 1,000(800)円 高大生800(600)円 中学生以下無料 |
主催 | 福岡アジア美術館、西日本新聞社、テレビ西日本 |