
亜州芸術交流展 in 福岡
融合と再生
- 期間
- 2025年10月2日 (木) 〜 2025年10月7日 (火)
- 会場
交流ギャラリー
展示内容
福岡は、古来よりアジアから日本への重要な玄関口としての役割を担ってきました。潮の満ち引きに乗って数多の船が往来し、中国の使節、朝鮮の商人、南洋の僧侶を迎え入れ、この地は幾多の文明の交流と対話を見守ってきました。博多の古い町並み、能古島の碧い海、太宰府の遺跡は、いずれもこの都市が大陸と千年にわたり繋がり続けてきた証しを語っています。
今日、世界的な文化交流がますます深まる中で、アジアの芸術はかつてないほどの活力を放っています。「アジア芸術交流展 in 福岡」は、「交融と再生」をテーマに掲げ、時を超えて営まれてきた交流の歴史に敬意を表するとともに、新しい時代に生きる芸術家たちがアイデンティティ、文化、未来をめぐって深く思索する姿に呼応するものです。
「交融」とは、技法と思想の融合であり、伝統と現代のせめぎ合いであり、東洋的精神と世界的理念の照応でもあります。多様性が共存する今日、アジアの芸術家たちは開かれた心と鋭い感性をもって、地域・素材・言語の壁を越え、独自の表現を生み出しています。「再生」とは、交融の中から芽生える新たな命であり、過去の経験を養分として、時代の変革のただ中で力強く花開く芸術の新しい可能性です。
本展覧会には、アジア各地から優れた芸術作品が集います。絵画、彫刻、映像、インスタレーション、新メディアなど多彩な領域を網羅し、芸術家たちは独自の言語で記録し、解釈し、批判し、夢を描きます。国境や時代を超えた精神の風景を提示し、個の体験をもって時代の詩を綴り、文化への深い思いをもって人類共通の課題に応えます。守り伝えることによって継承し、境界を越えることで革新を生み出していきます。
福岡はまさに、アジアとの結びつきを地理的にも精神的にも体現してきた都市です。博多湾に揺らめいたシルクロードの帆影から、今日のアジア芸術思潮の交響に至るまで、福岡は過去の文明が交差した場所であると同時に、未来の芸術的夢の新たな出発点でもあります。「交融と再生」とは、芸術と時代の共鳴であり、アジア文化の自覚と再創造の宣言でもあるのです。
※最終日10月7日(火)は16時まで。
会場 | 交流ギャラリー |
---|---|
観覧料 | 入場無料 |
主催 | NPO法人華僑華人新芸術文化センター |
問い合わせ | NPO法人華僑華人新芸術文化センター |