コレクション展

アートと環境─人新世を生きる

期間
2023年9月14日 (木) 〜 2023年12月25日 (月)
会場

アジアギャラリー

私たちは地球の長い歴史のなかで、1万年以上前から続く「完新世」という地質年代に生きています。しかし近年、地質学者たちによって、私たちはいま「人新世」という、新たな地質年代に生きているのではないかといったことが提唱されました。

「人新世」とは、人類の活動が、地球の地層にまでその痕跡を残すことになった年代のことをさします。この言葉の持つ意義は、恐竜を絶滅へと導いた隕石落下のようなインパクトを、私たちが現在地球にもたらしている可能性について考えることです。

アジア諸国においても、急速な工業化、都市化、モータリゼーション(車社会化)が進行しており、深刻な環境問題に直面しています。大気汚染や自然破壊にくわえて、とくに沿岸や島嶼部に住む人々は、温暖化にともなう気候変動や海面上昇の脅威にさらされています。

本展では、「人新世」という未曽有の時代に、環境をテーマに活動するアジアのアーティスト5名を紹介します。

(出品作家)

ゲー・ジャワナリキコーン(タイ)
スパチャイ・サートサーラー(タイ)
キリ・ダレナ(キリ・ダレナ)
タン・ダウ(シンガポール)
パンクロック・スゥラップ(マレーシア)

スパチャイ・サートサーラー《道程 再び》1992年