日本・モンゴル外交関係樹立30周年記念 モンゴル近代絵画展—その源流と展開

期間
2002年9月14日 (土) 〜 2002年11月10日 (日)
会場

企画ギャラリー

モンゴルの文化遺産の紹介については、過去に数度、日本でも展覧会で紹介されてきましたが、それらはいずれも、チンギス・ハーンが登場した13世紀以降の仏教美術や、民族学的アプローチによる遊牧文化全般の展覧会でした。そうした中、本展は、日本のみならず世界でも初めてモンゴルの近代から現代に到る美術の流れに焦点をしぼった展覧会です。

本展では、近代美術の前段階としての19世紀の仏教美術、ソビエト連邦の影響を強く受けて誕生した近代油彩画、モンゴルの庶民の日常を活写した伝統的な「モンゴル画」、またモンゴル独自のアップリケの技法による作品など、知られざるモンゴルの近現代美術を紹介します。本展は、モンゴル国立近代美術館、ザナバザル美術館、モンゴル芸術家組合の所蔵品を中心とした約100点の作品で構成されます。本展を通して、多くの市民に、草原と遊牧文化の国としてイメージされるモンゴルのこれまで知られていなかった独自の文化を伝えるとともに、モンゴルと日本の相互理解、文化交流を促進することをめざします。