現代アジアの作家Ⅲ パキスタンの現代細密画

期間
2004年12月2日 (木) 〜 2005年2月1日 (火)
会場

アジアギャラリーB

細密画(ミニアチュール)は、アジアにおいては、南・西アジアのイスラーム文化圏で写本装飾のために発展し、インド全域を統一したムガール朝時代(16~19世紀)に全盛を迎えました。その後、インドではその伝統は衰退しましたが、イスラーム国家であるパキスタンで、今日、新たな展開を見せています。ラホールのパキスタン国立芸術大学で学んだ作家たちが中心となり、伝統的な技法を受け継ぎながら、政治や戦争、核兵器など国家が直面している問題から、ジェンダーや家族関係など作者の身近な問題まで、今日的な主題を描き出しています。また、平面的でありながら立体的に見える「だまし絵」的な画面を創り出すなど、造形表現においても新たな可能性を試みる作家が登場しています。
現代のアジア作家を取り上げるシリーズの3回目となる本展では、今まさに成熟の時を迎えている現代細密画の世界を、ロンドンとフランスを拠点に活躍する美術史家ヴァージニア・ワイルス氏をゲストキュレーターに迎え、19作家約60点の作品でご紹介いたします。