現代中国の美術展

期間
2006年9月16日 (土) 〜 2006年10月29日 (日)
会場

企画ギャラリー

近年、政治や経済、文化の各方面で飛躍的な発展をみせている中国では、各地で展覧会の開催が増え、新しい美術館なども開かれ、美術界は活況を呈しています。こうした中、中国最大規模の公募美術展である「全国美術展」が2004年に北京で開かれました。「全国美術展」は、中華人民共和国が建国された1949年に創設、ほぼ5年に1回、全国的規模で開催されています。第10回目を迎えた今回は、全土から数万点にもおよぶ応募があり、幾度もの選考を経て、受賞作品597点が選ばれました。

本展では、その受賞作品の中からさらに厳選した中国画、油彩画、水彩画、版画、漆絵、年画、連環画、漫画の作品95点を展観します。作品のテーマは、のどかな農村風景や少数民族の暮らし、過去の歴史の描出、都市での新しい生活ぶりや風俗、新世代の若者の姿、現在の社会問題など多岐にわたり、転換期を迎えた中国社会の多面性を伝えます。また、国際社会のもとで、中国独自の創造性や個性に着目しはじめた画家たちによる新たな取り組みも紹介します。

「全国美術展」からの選抜展は、福岡市美術館において二度(1991年と1996年)開催され、幅広い年齢層の市民から支持を得てきました。今回は通算で4回目、福岡アジア美術館においては2000年についで2回目の展覧会となります。