アジアとヨーロッパの肖像

期間
2008年12月6日 (土) 〜 2009年1月25日 (日)
会場

企画ギャラリー

本展は、アジアとヨーロッパの博物館・美術館の交流を目的として2001年に創設されたASEMUS(アジア・ヨーロッパ・ミュージアム・ネットワーク)に参加する18カ国の博物館・美術館の共同企画による国際巡回展です。参加博物館・美術館の所蔵品を中心に、アジア(日本、中国、インドネシア、インドなど)・ヨーロッパ(イギリス・フランス・オランダなど)の近代から現代までの、広義のポートレイト(肖像)、たとえば絵画・彫刻・版画・工芸・写真・ビデオなどに表現された、さまざまな「肖像」・「人物像」を一堂に展示することによって、アジアとヨーロッパの互いの他者像と自己像の変遷を検討し、アジアがヨーロッパの人々を、ヨーロッパがアジアの人々を、また自分自身の姿をどのように表現してきたか、その変遷をたどります。それにより、アジアとヨーロッパ相互、さらにはアジア、ヨーロッパのそれぞれの内部の相互理解を深めようとするものです。

また、展覧会の企画・準備作業を通じて、博物館・美術館の国際ネットワークを確立するとともに、特に日本では、民族学博物館・歴史博物館・近現代美術館という、分野の異なる機関が共同企画し、かつ大阪と神奈川では博物館・美術館で同時開催することによって、博物館・美術館の共同作業から生まれる新たな展覧会の可能性を提示するものです。