魅せられて、インド。―日本のアーティスト/コレクターの眼

期間
2012年1月21日 (土) 〜 2012年3月11日 (日)
会場

企画ギャラリー

インドと日本との間では、近代以降、宗教、思想、文化、芸術など、実に広いジャンルにおいて交流がなされてきました。1964年に個人の海外渡航が自由化されると、多くの若者が日本を脱してインドへ旅するようになり、それ以降現在まで、さまざまな視点で「混沌のインド」に向き合っています。そして、近年では、新興経済国としてのインドに高い関心が集まっています。

本展は、戦後の日本とインドの交流のなかで、日本にさまざまな形で積み重ねられた「インド」を多彩な作品/コレクションで紹介することにより、日本におけるインドのイメージがどのように形成されてきたか、またそれが現代の日本文化にどのような影響を与えたのかを明らかにしようとする展覧会です。

第一部「アーティストが見たインド」では、戦後の日本のアーティストによるインドをテーマとした表現に焦点をあてます。特に1960年代以降、インドの文化や精神世界へのあこがれが広く見られたことをふまえ、絵画、写真、デザイン、映像など広い視覚表現の諸分野で、日本人のアーティストを魅了してきたインドの美意識や造形がどのようなものであり、またそれが日本でどう展開されたのかを探ります。続く第二部「インドを集めたコレクターたち」では、日本の個人コレクターが、独自の美意識やこだわりによって蒐集してきた知られざるコレクション―絵画、印刷物、染織、切手など―これまで一般公開されることのなかったコレクションを紹介します。