アーティスト・イン・レジデンス事業関連イベント

シンポジウム「九州AIR再考」

期間
2023年3月11日 (土)
時間

13:30- 各パネリストによる情報提供
14:30- ディスカッション
16:00- 情報交換会(終了予定16:30)

会場

福岡アジア美術館 あじびホール(8階)

パンデミックによってさまざまな境界が障壁となり、私たちの行動を強く制限した社会がふたたび動きはじめています。アーティスト・イン・レジデンス事業(AIR)において、アーティストたちがいつもと違う場所で滞在制作し、その地域の人々や自然や物語を織り込みながら作品を生みだすプロセスやその意味合いも、以前にましてより切実なものになったのではないでしょうか。

この度は、福岡および九州各地で特色のあるAIR活動を展開しているパネリストをお招きし、その活動の意義やアーティストへの制作支援、将来のステップアップ、地域社会やアーティスト同士のネットワーク作りなど、AIR特有の課題や今後の可能性について共有とディスカッションを重ねます。
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<パネリスト> ※順不同、敬称略
■徳永幸治/とくなが こうじ(MEIJIKAN 代表、筑後市)
2016年、ホテル明治館を全館リノベーションするにあたり、九州の若手アーティスト4名による4つの客室をアーティスト・イン・レジデンスで制作依頼。展覧会等の開催や九州芸文館レジデンス事業のサテライト会場として利用、来訪アーティストへの協力。「ARTIST INN MEIJIKAN」、2019年「牛島光太郎 スリップ トリップ slip trip」、2022年「高梨麻梨香 ēthosの繭」を主催。

■楠本智郎/くすもと ともお(つなぎ美術館 主幹・学芸員、熊本県津奈木町)
2001年から現職。各種企画展のほか、2008年から社会教育事業としての住民参画によるアート・プロジェクト、2014年から個展開催と作品収蔵を前提とした数カ月に渡るレジデンス・プログラムを実施。地域活性化の手段としての事業の是非と公立美術館の社会的役割を問いながら都市部から離れた地域におけるアートと美術館の可能性を探究している。人口約4300 人の熊本県津奈木町が運営するつなぎ美術館唯一の学芸員。

■家入健生/いえいり けんせい(NPO法人 BEPPU PROJECT プロジェクト・マネージャー、別府市)
大学在学中よりNPO法人 BEPPU PROJECTに関わり、国際芸術祭「混浴温泉世界」(2009年/2012年) の制作や、アーティスト・イン・レジデンスの運営等に携わる。2013年より市立美術館「アーツ前橋」にて地域と協働したプロジェクトやアーティスト・イン・レジデンスを担当するほかアーティストとともにアトリエ・展示のためのスペースMaebashi Worksの運営を行う。2018年より現職。「梅田哲也 イン 別府『O滞』」「塩田千春展『巡る記憶』」等を担当。

■中尾智路/なかお ともみち(福岡アジア美術館 学芸員、福岡市)
1998年より福岡アジア美術館で「福岡トリエンナーレ」やアーティスト・イン・レジデンス等を担当。ほかに2012年「アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984-2012」(国内巡回)、2015年文化庁メディア芸術祭関連企画展「クリプトビオシス:世界の種」(インドネシア)、2022年「ヒンドゥーの神々の物語」(国内巡回)等を企画。

<司会>
宮本初音/みやもと はつね (福岡アジア美術館 AIR事業コーディネーター、福岡市)

 

※シンポジウムの記録映像は、以下で公開しています。

 

徳永幸治 (MEIJIKAN)
平川渚「今日の話、明日みる夢」@MEIJIKAN
楠本智郎 (つなぎ美術館)
AIRT2015 海辺での制作風景(武内明子)@つなぎ美術館
家入健生 (NPO法人 BEPPU PROJECT)
イベント風景@BEPPU PROJECT
中尾智路(福岡アジア美術館)
スタジオでのアーティスト・トークの様子@Artist Cafe Fukuoka