ラジ・クマール・ダス(絵)
リキシャ
アジア各地には過剰な装飾を施した様々な乗り物があるが、バングラデシュのリキシャもその一つである。リキシャはその名からも連想できるように、そのルーツは、実は日本の人力車にある。明治期に輸出の花形だった日本の人力車は、アジアはもとより遠くアフリカにまで輸出され、その土地にあった形式へと姿を変えた。そして今もバングラデシュの首都ダッカでは、華やかに飾ったリキシャが街を行き交っている。職人たちはベンガル地方の民俗絵画を下敷きにしつつも、より直接的にはポスターやカレンダーに基づき、農村や都市の生活風景からかわいい動物たち、モスクや祈る女性、政治指導者、映画スターにいたる魅力あるイメージまでを、注文主の要望に従い、リキシャ各部に描き込むのである。(NT)
作品詳細
作品名 | リキシャ |
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作者名 | ラジ・クマール・ダス(絵) |
制作年 | 1994年 |
材質/技法 | エナメル絵具、ビニール、竹、ブリキ、金属、写真、自転車 |
サイズ | 185.0×238.0×110.0 cm |
共同制作 | ガッファール工房(車体製作)[バングラデシュ] |