台湾や韓国においては、かつてはタブーとされた日本植民地時代の美術史研究も、近年活発に行われるようになりました。一方日本においては、日本が深く関与したにもかかわらず、かつての植民地の近代美術に関する研究は充分とはいえず、今後の進展が待たれる状況です。各地の研究者間の研究交流を深め、共通の認識を形成していくことが将来的な課題でしょう。 そこで今回は、台湾と韓国の近代美術について学び、議論を深めるために、台湾と韓国から近代美術研究の第一人者をお招きして、研究の最新動向にふれていただきながら、その概要をお話しいただきます。 具体的には、台展・府展、朝鮮美展に関わる各地の近代美術史や、帝展・文展と植民地官展のネットワークについて発表と討議を行い、日本の植民地統治下の美術活動の実態や今日的課題について考察します。 また、共同研究の成果として、将来的な、植民地官展の作家と審査員の作品による展覧会の実現を目標とし、開催上の課題について議論し、作品の所在や資料に関する情報交換をおこないます。
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